幕張メッセで27~28日にかけて行われている大規模イベント「ニコニコ超会議2」内の「ニコニコ静画の超Tシャツ工房2」ブースで、有名漫画家14名が参加する合作イラストのライブドローイングが行われ、ついにその"超"大作が完成した。

ダイナミックな筆致で矢吹丈を描くちばてつや

このライブドローイングには、ヒット作を生み出した有名漫画家が計14名参加。27日の段階で森川ジョージが「はじめの一歩」の幕之内一歩を大きく描き、28日にはその逆サイドに「あしたのジョー」のちばてつやが矢吹丈を描き、世代を超えたボクシング漫画の競演が実現した。

ちばてつやは、ニコニコ動画について知っているかどうか問われると、「ニコ動はもちろん知っています。若い人はみんなやっているし」と回答。巨大な矢吹丈を描き終わると、「熱い汗をかきました。これだけ大きいとスポーツですね(笑)。今回の企画は被災地支援に何かできたらということで、被災地の子供達に、漫画家たちの「応援してるよ」という気持ちが伝われば嬉しい」と、このイベントに参加した思いを語った。

ちばてつやはライブドローイングだけでなく、サイン会にも参加していた。ファンにはたまらない機会だといえるだろう

巨大原画にイラストを描いている最中の藤沢とおる。次々と有名漫画家がブースに登場し、イラストが完成していく

トリを飾るのは「モテキ」の久保ミツロウ。会場を訪れていたナインティナインの岡村隆史と握手し、感激する場面も

ブースには久保ミツロウや真島ヒロ、藤沢とおる、西原理恵子など有名漫画家が訪れ、イラストを次々と描いていく。普段であれば作画の様子を見る機会のあまりない作家たちが訪れてはイラストを描き、着々と作品が完成していくのは圧巻の一言。そして16時すぎごろの段階で参加した漫画家全員の描き込みが完了した。

28日16時ごろのイラスト。参加した漫画家全員の描き込みが完了している

「ニコニコ超会議」の会期2日間をかけて描かれた、有名漫画家たちの合作による"超"大作が完成した。ちばてつやがコメントしていたように、この作品は東日本大震災のチャリティのために描かれたもの。イベント終了後にはこの図柄をTシャツなどに印刷し、Web通販で得た収益が東日本大震災被災地復興支援にあてられるということだ。今後の展開にも注目したい。