男性が無職だったり低収入だったりすると、結婚時に障害となることが多い日本。これは海外でもそうなのでしょうか。外国人20人に、母国で結婚する際「男性の年収の最低ライン」はどのあたりなのか、また「結婚後、女性は仕事を続けるのか」について教えてもらいました。

欧州諸国は、共働きがごく普通

・詳しくは知らないが、年収200万円くらいが最低ライン。結婚後は共働きが普通です。専業主婦は本当に珍しい。男女のサラリーが同じぐらいですから(スウェーデン/男性/30代後半)

・共働きがほとんどです。フランス人女性は自分の人生と、自立を大切にするので(フランス/女性/20代後半)

・年収最低ラインなんて、一切誰も考えません。結婚後は、共働きが多いです(ポーランド/女性/20代後半)

・夫婦によると思いますが、ドイツでは働く女性が多いですし、ある程度の生活に必要な収入があればいいと思う人が多いと思います(ドイツでは社会保障が充実してますし、金持ちでも税金がたくさん取られるので、実際に結婚となればそこまで男性の収入だけが重視されることはないでしょう)。共働きが普通です(ドイツ/男性/30代後半)

・人による所が大きいので額は分からないが、生活できて、少し貯金ができる程度。日本のように「これ位は必要」といったふうには考えない。強いて言うなら、年収200万円位を下回っていると結婚は難しいかな。産休時以外は2人とも働くのが普通(イギリス/男性/20代前半)

欧州では男性のサラリーがそこまで重要視されず、「年収最低ライン」なんて考え方自体が存在しないよう。また子育ての保障も充実している国々では、夫婦ともに働きやすい環境で羨ましい限りです。

共働きの国はかなり多い

・最低ラインは、年収40万円くらいが普通。専業主婦はあまりいないです(タイ/女性/30代後半)

・最低年収約180万円は必要でしょう。共働きが普通です(ブラジル/女性/50代前半)

・仕事がなくても結婚できます。最近は、奥さんも働いているのが普通です(マリ/男性/30代前半)

・年収200万円ぐらいで、自営業者がモテる。昔は専業主婦が多かったが、現在は共に働くことが普通(ラオス/女性/20代前半)

・男性年収最低ラインは約65万円、共働きが普通です(中国/女性/30代後半)

そもそも「女性が家庭に入る」という考え方がなかった国、近年共働きが主流になってきた国、それぞれたどってきた道に違いはありますが、女性が結婚後仕事を辞めるという国は、もはや珍しい方もしれません。

専業主婦が多い国は……

・年収で言うと、約60万円ぐらいです。専業主婦が多いです(エジプト/男性/40代後半)

・特に決まった額はないです。専業主婦が多い(ネパール/男性/40代前半)

・妻が働き続けることもあるが、やはり専業主婦が多い。働き続けたとしても、キャリアを優先せず、家庭に力を入れる(ウズベキスタン/女性/20代後半)

アジア諸国では、専業主婦率が高いところも。バリバリ働く女性よりは、家庭的な女性が好まれる傾向にあります。日本は、キャリアを優先する女性と、家庭に力を入れる女性と、状況に合わせて選択することが多いですね。

出産がきっかけ

・年収約350万円ほどが目安で、若い人ほど共働きが多い(韓国/女性/30代後半)

・アメリカでは、そんな"年収の最低ライン"という考えはないと思います。男性は安定した仕事さえあれば、結婚できるそうです。共働きの夫婦が多いと思いますが、子育てのために専業主婦になる女性もいます(アメリカ/男性/30代前半)

・年収400万円程度。出産前は共働きが多いが、出産後は専業主婦が多くなる(モロッコ/男性/40代後半)

日本と同様、共働きしていても、出産を機に専業主婦になることが多いという国も。どんなカタチにせよ、男女が安定して生活していける国が"満足度の高い良い国"ですね。

(文・アリウープ 中嶋絵里)