ICT総研は4月25日、タブレット端末市場に関する調査結果を発表した。

発表によると、国内における2012年度のタブレット端末の出荷台数は489万台で、前年の276万台から大きく増加しており、今後も市場規模は順調に拡大していく見込みだという。2013年度の出荷台数は638万台、2016年度の出荷台数は1013万台と予測している。

タブレット端末の国内出荷台数(発表資料より)

タブレット端末の国内出荷台数予測(発表資料より)

2012年度のiPadの国内販売台数は260万台で、市場シェアは53%となっている。出荷台数は前年度から43%増加しているが、市場全体が76%増加したため出荷台数シェアが減少した。

Androidタブレットの出荷台数は前年度の86万台から194万台に増加し、シェアも40%に達している。Windowsタブレットは本格的な出荷が2012年度下期以降だったこともあり、出荷台数35万台、シェア7%となっている。

同社は、2013年度はAndroidタブレットやWindowsタブレットのニーズが高まり、iPadのシェアは50%を切ると予想している。

また、世界のタブレット端末の出荷台数は、2011年(2011年1月~12月)の6236万台から、2012年は1億2487万台へと大きく増加。2012年の出荷台数シェアは、iPadが53%、Androidタブレットが44%となっている。

同社は今後、世界におけるタブレット端末の市場規模も国内同様に成長を続け、2016年の出荷台数を3億2890万台と予測している。

タブレット端末の世界出荷台数予測(発表資料より)

なお、2012年度の国内タブレット端末出荷台数489万台のうち、62%が9~10インチサイズだという。2012年度の下期以降はアップルのiPad mini、GoogleのNexus7、AmazonのKindle Fire HDなど、比較的安価な7インチタイプの商品が続々と発売されており、同社は、2013年度は6~8インチサイズのタブレット端末が約6割を占めると予想している。

タブレット端末のサイズ別国内出荷台数(発表資料より)