クラスキャットは4月23日、Apache Hadoopクラスタの自動構築・管理・監視が可能なソリューション製品「ClassCat Cluster Manager for Hadoop」を5月から提供すると発表した。基本機能が利用可能な「Standard Edition」とプライベートクラウドとの連携が出来る「Enterprise Edition」の2製品がラインナップされている。管理サーバーの動作環境はOSがRed Hat Enterprise Linux 6.4とUbuntu Server 12.04 LTS。ハードウェアは両OSが動作する環境となっている。販売価格はオープンプライス。

「Standard Edition」はスターターキットと位置付けられており、Hadoopシングルクラスタを自動構築して運用管理するための機能が用意されている。管理サーバー上でマスタ/スレーブノードの登録を行うだけで、ワンタッチでHadoopクラスタが自動構築されるため、直ちに実運用を開始することが可能。小規模なクラスタから手軽に運用したい場合に最適なソリューションとなっている。

「Enterprise Edition」は「Standard Edition」の機能に加え、プライベートクラウドとのシームレスな連携が可能となっている。プライベートクラウド基盤としてOpenStack、OpenNebulaに対応。クラスタ管理サーバーはクラウド基盤上に配置され、クラスタの要求仕様に合わせて仮想マシンを起動し、Hadoopクラスタを効率的に自動で構築することが出来る。

自動構築されるHadoopクラスタはApache Hadoopステーブル版 v1.0.4をベースに調整されており、Hadoopコアだけではなく、Hadoopエコシステムのツールやモジュールも自動配備され、簡単に利用することが出来る。配備可能なエコシステムは、大規模なデータの操作を可能にするHive/Pigと分散コーディネーションサービスZooKeeper、NoSQLカラム指向データベースHBase。