立てた膝にもう片方の脚のアキレス腱をひっかけ、膝を自分の胸に引きつける

整体師の大山奏です。デスクワークの方などは長時間同じ姿勢でいるため、お尻や腰に負担がかかってしまいます。以前紹介しました「腰痛を未然に防ぐお尻『大殿筋』のストレッチ」とあわせてできる、お尻の中にある梨状筋も伸ばせるストレッチを紹介します。

大殿筋、梨状筋のストレッチ

Step1:片膝を立てて横になります

Step2:立てた膝にもう一方の脚のアキレス腱辺りをひっかけます

Step3:両手を組んで、Step1で立てた方の脚膝を自分の胸に近づけるように引きます

筋肉が固まっている人は、Step2の状態でもお尻が伸びている感覚がすると思います。その状態でストレッチされていれば、無理やり引っ張る必要はありません。じわじわと効いているのを感じながら少し左右に動くなどすると、伸びている場所がよく分かります。

Step3の時には大きく息を吸って吐きながら膝をひきつけます。息を吐ききったらゆっくりと息を吸いながら元の姿勢に戻してください。片方ずつ3~5回を目安にするといいでしょう。

身体が沈まないよう、畳かカーペットの上で

ストレッチする環境ですが、あまり下が柔らかすぎるとよくありません。スプリングが強く反発力の高いベッドなら問題ありませんが、姿勢を変えると身体が沈み込んでしまう柔らかさだと、狙った場所以外の筋肉を緊張させてしまう場合があります。

フローリングだと少し冷たすぎるかもしれないので、できれば畳かカーペットの上でやってみてください。背骨や尾てい骨が床に当たって痛い場合は、布団の上でも構いません。

梨状筋は腰痛と深い関係が!

梨状筋は骨盤の近くにあり、固まりやすく腰痛の原因になる筋肉です。スポーツなどでも固まり、坐骨神経を刺激するので、坐骨神経痛のような症状が出ることが多いのです。

股関節を外側に回す運動でも筋肉を柔らかくできるので、脚を上げて大きく後ろ回りをするストレッチも、腰痛改善に効果があります。骨盤周りは神経が多いのでよくほぐすことが必要です。ふだんから少しでも動かそうと意識しておくと、腰の痛みにも効果的ですよ。

筆者プロフィール : 大山 奏(おおやま かなで)

スピリチュアルと運動が好きなアウトドア系ライター。整体師。癒やしを与えられる人になろうとアロマテラピーインストラクター・セラピストへ向けて勉強中。ストレス解消法は神社巡りと滝行。スピリチュアル系雑誌の執筆から脳科学・恋愛記事まで、興味のあるものには迷わず挑戦している。ブログでは日々の出来事を思うままにつづっている。

「ひよっこライター大山奏」