LLVM is a robust system, particularly well suited for developing new mid-level language-independent analyses and optimizations.

LLVM Clangは4月19日(米国時間)に実施したコミットをもって、C++11で規定されているすべての機能を実装した。これら機能は次のリリースとなるLLVM Clang 3.3で登場する見通し。

LLVM Clangの開発チームはすでにC++11の次の規約となるC++1yへ向けた取り組みを進めている。規約の通称は登場する年によって変わるため、C++1yといった表記になっている。2014年に登場すればC++14と呼ばれることになる。LLVMプロジェクトのブログ「Clang support for C++11 and beyond」に、検討がはじまったC++1yの機能が紹介されている。

LLVM Clangはソフトウェアのビルド時間が比較的短いこと、後発だけあって見通しのよい仕組みになっていること、BSDライセンスを採用していることなどから、多くのOSSプロジェクトが主要コンパイラとしての採用を進めている。次のリリースとなるLLVM Clang 3.3は、現在の2.2からビルド時間短縮や生成されるバイナリの実行速度向上などが見込まれており、C++11フル対応も含めて注目のバージョンになるとみられる。