Googleはこのほど、アプリ広告での収益性をより高めるための機能として「AdMob eCPM Floor ベータ版」の提供を開始した。

「AdMob eCPM Floor ベータ版」は、AdMobメディエーションの利用者を対象とした機能で、AdMob広告の最低 eCPM(広告1000回表示あたりの収益額)を設定することができるもの。

広告主がAdMobネットワークに広告を出稿すると、広告が表示されるたびに単価を決めるオークションが行われる。「AdMob eCPM Floor ベータ版」で最低eCPM(収益額)価格を設定すると、その価格と同じかそれ以上のeCPMが予想された場合にだけ、アプリにAdMob広告が表示されるようになる。

期待する収益性が得られない場合には、自社広告や他社のネットワーク広告などの代替広告を表示でき、広告枠を効率的に利用することで収益性のアップにつなげることができる。なお、AdMobの最低eCPMは国ごとに設定可能だという。

なお、同社は、AdMob以外の広告ネットワークで設定されたeCPMが正確な数値かどうかを各ネットワークの管理画面から随時確認することや、最低eCPM価格の設定があまりにも高いとAdMob広告の表示率が低下する可能性があることなどをサービス利用時の注意点として挙げている。

なお、最終的な収益は広告のクリック数などで確定する。同機能は予想収益をもとにしたもので、収益の最低額を保証するものではない。