コダックは4月17日、分散処理に対応する企業向けドキュメントスキャナ新製品「コダック イノベーション スキャナーi2900/i3200」を発表、5月1日より販売を開始する。また同時に、i2000シリーズを20%値下げする。

コダックによれば、企業の支店や営業所、在宅勤務者、モバイル環境など、さまざまな場面でスキャン作業が必要になってきており、またスキャンされたドキュメントの確認や共有、承認作業などへの要望も高まってきている。そのため、分散入力処理に対応したドキュメントスキャナが望まれるようになってきているという。

コダックでは、分散処理に対応したスキャナi2000シリーズに、A4対応モデルのi2900を追加した。また、A3対応の新シリーズとしてi3000をラインナップに加え、i3200を発売する。シリーズ製品には、申請書や請求書、診療記録などの重要なビジネス文書を高品質なままイメージ変換する「キャプチャプロ」が対応しているが、この製品ファミリーに新しく「キャプチャプロ ソフトウェア ライト」を追加し、このソフトを同梱したバンドルモデルも発売する。

「コダック イノベーション スキャナーi2900」

i3000シリーズ(写真はi3400)

キャプチャプロ ソフトウェア ライトでは、i2900/i3200でスキャニング作業を行う際、文書の間に白紙のページやバーコードを印刷した用紙などを仕切りとして挟むことで仕分け処理を行うことができ、ファイルの管理を容易にする。

さらに、i2900/i3200には新たに「インテリジェント ドキュメント プロテクション」機能が搭載された。これは、紙詰まりをスキャナーが検出して自動的に用紙送りを停止することにより、重要なドキュメントの破損を防ぐものである。

i2900/i3200は、共に光学解像度600dpi、出力解像度は100~1200dpi。読み取り速度は、それぞれ最大60枚(120イメージ)/分と最大50枚(100イメージ)/分。筐体は同サイズで、高さ234.6mm、幅431.80mm、奥行370.84mm。TIFF、JPEG、RTF、BMP、PDF、サーチャブルPDFのファイル形式に対応する。

標準価格は、i2900が27万8,000円、i3200が40万円。またキャプチャプロ ソフトウェア ライトバンドル版は、それぞれ29万8,000円と45万円となっている。また、値引き対象となる既存製品は、i2800が15万8,000円、i2600が9万9,000円、i2400が7万8,000円に変更される(各税別)。