新生"松屋銀座"は9月にグランドオープンを予定している

松屋は4月11日、新生"松屋銀座"の改装計画概要を発表した。同店の大規模な改装は、2001年に実施した全館リニューアル以来、12年ぶりとなる。グランドオープンは2013年9月を予定している。

リニューアルが対象となるフロアは、5階紳士服、8階レストラン、屋上を除く全7フロア。対象面積は約7,000平方メートル、総改装費用は約30億円。

同社は改装の目的として4点を挙げている。まず「ギンザ(GINZA)スペシャリティストア」を進化させることを挙げており、「世界の GINZA」に立地する強みを強化、最大化することを目指すという。また、「2019年度に迎える150周年に向けた成長戦略の布石」、「フロアの回遊性向上」、「変化した商圏への対応」も目的として挙げている。

ルイ・ヴィトン、売り場面積を従来の約1.5倍に拡大

ルイ・ヴィトンは、導入以来初となる大型改装となる。今回の改装で、3階部分まで増床。更に1階と2階も全面的にリニューアルする。増床した3階はメンズ売り場となり、日本における一番店を目指すという。また、ルイ・ヴィトン上部の建物外観もリニューアルし、8階までルイ・ヴィトンのファサードを展開する。

2階は、インターナショナルなファッショントレンドを追求したフロアに生まれ変わる。シューズブランド「ロジェ・ヴィヴィエ」が東日本初出店。銀座・有楽町エリアでー番の品ぞろえで展開する。

3階は、2階からハンドバッグを移設。婦人靴とハンドバッグのグレードを見直した上で再編し、新たに「レペット(REPETTO)」を導入する。また、キャリアスポーツ売り場も強化・再編。「イッサ」、「アーペーセー」が新ブランドとしてオープンする。

4階は3階からランジェリー売り場を移設。大人の女性をターゲットに婦人服を再編する。「ファビアナ・フィリッピ」「チヴィディーニ」「ジル・サンダーネイビー」などの新ブランドがオープン。6階婦人服フロアと7階リビングフロアの改装は今年2月に完了している。

地下1階食品売り場では、ワイン売り場の再構築を実施。バーカウンター方式の売り場で、対面販売を取り入れたワイン売り場「グルマルシェ ヴァン」を3月にオープンした。

同店は、核となる婦人服売り場の改装は5月から順次着手。段階的にリニューアルオープンを行いながら、最終的に9月のグランドオープンを目指す。