日立ソリューションズ東日本および日立ソリューションズは、ニッポンレンタカー沖縄と共同で、沖縄本島でレンタカーを利用するユーザー向けに、スマートフォンを活用したICT(Information and Communication Technology)観光サービスの実証実験を2013年4月24日~5月8日にかけて行う。

沖縄県は、海や自然、遺跡や独自の伝統文化などによって、年間600万人を超える観光客が訪れる。一方で交通手段に乏しいために、旅行会社や航空会社はレンタカーをパッケージにしたツアーを提供しており、これを利用するユーザーも多いという。ニッポンレンタカー沖縄でも、電気自動車やハイブリッドカーなどの車種を増やして、サービス向上に努めているとのことだ。

そこで日立ソリューションズは、ニッポンレンタカー沖縄の協力を得て、こうしたレンタカー利用者向けにICT観光サービスを実験的に提供し、その有効性を検証する目論見だ。

具体的には、「観光ガイドサービス」と「オリジナル電子アルバム作成サービス」の2つが提供される。前者は、観光情報ガイドとGPSを連動させた地図をスマートフォンを介して提供し、観光地の見どころを余すところなく楽しむことができる。後者では、スマートフォンで撮影したGPSデータ付きの写真と観光情報が地図に保存され、アルバムのように閲覧することができる。デジタルカメラなどで撮影した写真も取り込み可能で、地図を見ながら友人や家族と旅行の思い出を楽しむことができる。

  ※拡大画像、画像クリックで開く

観光ガイドサービスの画面イメージ

  ※拡大画像、画像クリックで開く

電子アルバムの画面イメージ

今後、日立ソリューションズでは、実証実験の結果を基に、レンタカーユーザーへ高い付加価値サービスを提供することを目標として、レンタカー会社と協力し、ICT観光サービスの商用化を検討していく。また同社は、観光サービス等の第3次産業が全体の8割を占める沖縄県の実態を踏まえて、観光産業と地域活性化にも貢献していきたいと述べている。

なお、今回の実証実験のモニターユーザーは、ニッポンレンタカー那覇空港前バンヤン営業所にて募集する。実験用のスマートフォンが貸し出され、そのデバイス上で上述のサービスを受けることができる。