ソリトンシステムズは、iPhoneやiPadなどのiOSデバイスを使って、ライブ中継ができるモバイル映像伝送システムの新バージョン「Smart-telecaster for iOS」を開発、4月8日より販売を開始すると発表した。

「Smart-telecaster(スマートテレキャスター)」は3GやLTEなどの公衆モバイル回線を使って、リアルタイムに映像伝送を可能にするソリューションで、RASCOW (Real-time Auto Speed Control on Waterway model)というソリトン独自の技術を実装し、揺らぎの大きいモバイル回線上でも、遅延が少なく安定した映像伝送が可能にする。また、暗号化、接続認証などのセキュリティ機能を備える。

今回開発した「Smart-telecaster for iOS」では、撮影者はiPhoneやiPadに専用のアプリケーションをダウンロードし、ライブ中継を行うことができる。端末内蔵のカメラと通信機能をそのまま利用でき、ビデオカメラなどの装置を必要としない。Bluetoothヘッドセットにも対応している。

左から撮影者、iPhoneアプリ画面、受信側

iPhoneからの映像を受信するためには受信端末(STC-Multi View)が必要となるが、まず製品の機能を試したいユーザー向けに、STC-Multi Viewのソフトウェアを期間限定で無償提供する。

暗号機能はAES256bitで、ビットレートは32Kbps~8Mbps、フレーム数はMax 30fps、解像度は320×180、640×360。

なお、本製品は世界で同時展開する戦略製品として、今週からラスベガスで開催中の「2013 NAB Show」のソリトンのブースにて初展示される。