『平成仮面ライダー』シリーズや『スーパー戦隊』シリーズなど、数々の東映の特撮作品で監督を務めた長石多可男さんが、3月31日に進行性核上性麻痺のため亡くなったことが明らかになった。享年68歳。東映が3日に発表した。

東映によれば、長石監督は3月31日23:33に都内の病院で息を引き取り、通夜・告別式は親族のみで執り行われたという。後日、東映東京撮影所にて長石監督を偲ぶ会も予定されている。

1945(昭和20)年1月7日生まれの長石監督は、TV『仮面ライダー』(1971年~)に助監督として携わり、その後『仮面ライダー電王』(2007年)をはじめとした一連の『平成仮面ライダー』シリーズの監督としてシリーズをけん引。映画では『仮面ライダーTHE FIRST』(2005年)、『劇場版仮面ライダー電王 俺、誕生!』(2007年)も手がけている。そのほか、『光戦隊マスクマン』(1987年)、『電磁戦隊メガレンジャー』(1997年)、『天装戦隊ゴセイジャー』(2010年)などの『スーパー戦隊』シリーズや、『超光戦士シャンゼリオン』(1996年)なども手がけ、東映の特撮ヒーロー作品では不可欠な監督だった。遺作は、2011年に発売されたVシネマ『帰ってきた天装戦隊ゴセイジャーlast epic』。