SAPジャパンは2日、モバイルコンテンツ管理ソフトウェア「SAP Mobile Documents」を同日より提供開始すると発表した。SAP Mobile Documentsは、社内コンテンツへのモバイルアクセスをセキュリティの高い環境で実現する。

同製品では、複数のモバイル端末間でファイルを同期。ファイルはワンクリックでオフライン利用できるよう端末に保存され、端末がオンラインになった時に自動的に最新の状態に同期される。また、特定のグループ内でのファイル共有も容易に行える。共有したいファイルを共有フォルダに保存するだけで、グループのユーザー間でファイルを共有することができ、共有フォルダには、共有するユーザーの範囲や期間、パスワードなどを設定が可能。

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セキュリティ面でも、IT管理者が集中管理できるように設計され、アクセス権限設定、フォルダ単位のパスワード設定、有効期限設定など、セキュリティポリシーも細かい設定がを行える。これにより、ファイル漏洩のリスクを軽減し、ビジネスで利用できるレベルのセキュリティを確保。SAPが提供するMDM(モバイル・デバイス・マネージメント)ソフトウェアであるSAP Afariaとの連携も、今後サポートすることでモバイル端末からアプリケーション、コンテンツまでの統合管理を実現できる。ユーザーごとやドキュメントごとのセキュリティポリシーの設定は今後行えるようになるとしている。

SAP Mobile Documentsは、コンテンツ管理システムの相互運用のための業界標準仕様であるCMIS(Content Management Interoperability Services)に準拠。SDKも公開しているため、SAPのソリューションだけではなく、他社のソリューションとの統合も容易に行える。

同日よりクラウド版とオンプレミス版の提供を開始。ハイブリッド版も2013年第2四半期中に提供開始予定。iPad、Windows、Macおよび HTML5対応ブラウザから利用でき、iPhoneやAndroidにも順次対応予定となっている。