再生可能エネルギーへの注目度は日ごとに増している。代表的な再生可能エネルギーには太陽光、水力、風力、地熱などがある。中でも導入が簡単で大型の発電所から住宅レベルまで、さまざまなシーンでの活躍が期待される再生可能エネルギーが太陽光発電だ。

太陽光発電で現実的な発電を実現できるかどうかは、土地の単位面積に対する発電量をどこまで引き上げることができるか、太陽光パネルの製造コストをどこまで引き下げられるかがひとつのポイントになる。太陽光パネルの発電効率を引き上げる研究開発は世界中で取り組まれている。材料レベルでの研究から、組み合わせ方法、さまざまな方法で発電量の引き上げへの取り組みが続けられている。

さまざまな方法があるが、特にこの数年で注目度が上がってきた方法に「ナノワイヤ」がある。パネルの表面にナノワイヤを敷き詰めて利用する方法。ナノワイヤひとつひとつが太陽電池のような機能を持っている。単位面積あたりの接合面積を大幅に増やせることから、従来の太陽光パネルと比べて、同じサイズでより多くの発電を実現できる。

ナノワイヤ技術を活用した太陽光パネルの研究開発は世界中で実施されている。最近発表されたものでは、ExtremeTechの記事「MIT shows off huge solar cell efficiency boost by throwing nanowires into the mix」にMITおよびデンマークとスイスの研究者による成果の発表内容が簡潔にまとまっており参考になる。