スクウェア・エニックス・ホールディングスは26日、2013年3月期の連結業績予想を下方修正し、最終損益が130億円の赤字になる見通しだと発表した。

発表によると、売上高は前回予想の1,500億円から1,450億円に減少する見込みのほか、営業利益は75億円の黒字から60億円の赤字に、経常利益は65億円の黒字から50億円の赤字に、当期純損益(最終損益)は35億円の黒字から130億円の赤字に転落すると予想。

数値を下方修正した理由については、デジタルエンタテイメント事業において欧米における家庭用ゲーム機向けの大型ソフト販売が伸び悩んだほか、アミューズメント事業におけるAM機器事業の業績不振も響いたとしている。

また、開発方針の変更、組織体制の見直し、一部ビジネスモデルの変更などを行うこととし、これらに伴い発生する損失約100億円を、特別損失として計上する見込みになったと発表。主な内訳は、コンテンツ廃棄損が約40億円、コンテンツ評価損が約40億円、その他が約20億円となっている。

同社は併せて、和田洋一代表取締役社長が6月下旬に退任し、後任に松田洋祐代表取締役が昇格する人事を発表。異動の理由は、「経営体制刷新のため」としている。また、業績低迷を受けて4月より、和田社長の年俸を6割、本田圭司代表取締役副社長ならびに松田代表取締役の年俸を4割カットすることも発表した。

なお、今回の人事は、6月下旬に開催予定の第33回定時株主総会、および同株主総会後の取締役会において、正式決定される。