「ゴールドカレー」の能登豚カレー。これが金沢カレーの定番スタイル

金沢といえばお寿司など海の幸が有名だが、実はカレールーの消費量全国3位のカレー好きな土地でもある。市内には「金沢カレー」から本格インドカレー店まで個性豊かなお店が点在し、地元の素材をふんだんに使った金沢人好みのカレーが提供されている。そんな中でも、カレー好きな金沢人に熱く支持されているカレーを紹介しよう。

石川県の素材がたっぷりの「金沢カレー」

まずは、全国的にも人気を集めるご当地カレー「金沢カレー」。一番の特徴はドロッと濃厚でコクのあるルーにある。ルーをご飯が見えないくらいにたっぷりとかけて、その上にカツをドンと置く。そして、付け合わせに千切りキャベツを添える。これをステンレスのお皿に乗せてフォークで食べるのが、金沢カレーの定番スタイルだ。

そんな金沢カレーの人気店のひとつが「ゴールドカレー」。平成17年(2005)に誕生し、石川県内に3店と店舗数こそ少ないが、地元の素材を使って丁寧に作る味が人気を集めている。

オレンジ色が目を引く「ゴールドカレー」本店の外観

トレードマークは、インドの幸せの神様 ガネーシャ

例えば、ルーには市内で栽培される特産のサツマイモ「五郎島金時(ごろうじまきんとき)」をたっぷり入れてとろみを出している。また、県北部の能登(のと)で飼育される「能登豚」、地元でも希少な「河北潟(かほくがた)ポーク」など県内産の豚を使ったカツも楽しめる。

中でも注目は「河北潟ポーク」のカツだ。河北潟ポークは、石川県中部にある潟湖「河北潟」で飼育された豚。甘みたっぷりで柔らかく、まるで霜降り肉のよう。現在、このお肉が食べられるお店はゴールドカレーだけということで、河北潟ポーク目当てに訪れるお客さんも多いそうだ。

地元では、こうした地産の食材が楽しめる上、「メニューが豊富で、何度行っても楽しめる」「サクサクで柔らかい揚げたてのカツがおいしい」「独特のルーが自分好み」と、数ある金沢カレー店の中でもゴールドカレー推しの人が増えている。

べっぴんになれるレトルト金沢カレーも

金沢カレーをより手軽に楽しみたいなら、レトルトもおすすめ。様々な種類のものが発売されているが、中でもユニークなのが、女性向けに開発された「金澤べっぴんカレー」だ。人気の金沢カレーだが、濃厚な味わいが女性にとっては少し重いことも。そこで美容と健康を意識し、よりヘルシーに作られたのがこのカレーだ。

女の子のイラスト入りパッケージが目を引く

千切りキャベツを添えればよりヘルシーに

ジャガイモ、お肉の代わりにヒヨコ豆、高野豆腐が使われ、とっても低カロリー。また、16種類の雑穀、ミネラル豊富な能登海洋深層水塩、コラーゲンやヒアルロン酸など女性にうれしい食材・成分をプラスしてある。もちろん金沢カレー独特の、ルーのドロッとしたとろみも再現されている。

実際に食べてみると、見た目も香りも金沢カレーらしく濃厚さも感じられるが、具材がヘルシーで小さくカットされているのでとても食べやすい。購入するのはやはり女性が多く、「味はパンチがあるのに胃にもたれず気軽に食べられる」「ダイエット中でも大好きなカレーが食べられてうれしい」といった声が寄せられているそうだ。

レトルトカレーでは珍しいピンクのパッケージも目を引く。そのかわいらしさから、女性向けの金沢土産としても人気を集めているという。レトルト商品だけでなく、販売元の「アプサライ」のカフェでは、メニューのひとつとして提供されているので、べっぴんになりたい女子は、是非足を運んでみよう。

本格インドカレーに和のテイストを

金沢には、本格的なインドカレーを楽しめる店も多い。中でも、ご当地カレーが一堂に集まる「石川県ご当地カレー選手権」で2年連続人気NO.1に輝き、金沢人から圧倒的な支持を集めているのが「インドレストランシャルマ」だ(以下、「シャルマ」と表記)。

「石川県ご当地カレー選手権」は、来場者数2万人を誇る石川県のカレーの祭典。県内10数軒のカレー店が集結し、1食500円で自慢の一皿がふるまわれ、来場者の投票により順位が決定される。

2種類のカレーが楽しめる、シャルマの「日替りカレーランチ」

こちらは旬の地物野菜を使った「季節の野菜カレー」

シャルマは平成9年(1997)の創業以来、インド人シェフを迎えてインド料理の伝統的な手法を取り入れながら、日本人の口に合うカレーを追求してきた。

スパイスの調合を工夫するのはもちろん、金沢では古くから加賀料理などの和食が定着していることから、隠し味にしょう油など和のテイストをプラスして、食べやすく仕上げている。また「加賀れんこん」や「加賀太きゅうり」といった、金沢独特の加賀野菜など地元の食材もふんだんに取り入れている。

中でもイチオシなのが、カレー選手権優勝メニューの「ムガールチキン」と「チキンマサラ」だ。インドの伝統的な宮廷料理をもとに作られている「ムガールチキン」は、クリーミーで濃厚な甘口カレーで、食べやすいので子供たちにも大人気。「チキンマサラ」は若どりのカレーで、スパイスのおいしさが存分に堪能できる一品だ。

クリーミーな「ムガールチキン」とスパイシーな「チキンマサラ」

インドの音楽や映像が流れ、ナマステムード満載の店内には、インド料理独特の「タンドリー釜」があり、焼きたての「ナン」や「タンドリーチキン」「シシカバブ」も楽しめる。チーズを挟み込んだ「チーズナン」はトロリととろける食感がすばらしく、一番人気のメニューになっている。

金沢ではこのように独特のカレー文化が根づき、地元ならではの味も数多くそろっている。豊かな食文化の中で培われた金沢のカレー、味にうるさい人にこそ試してほしい。ちなみに「石川県ご当地カレー選手権」は、今年も秋に開催予定。金沢のカレーに興味を持った人は、会場で食べ比べしてみるのもおすすめだ。