日本フードサービス協会は25日、2013年2月度の外食産業市場動向調査の結果を発表した。それによると、2月の外食産業の売上高は前年同月比1.3ポイント減少したものの、日商ベースでは前年を上回るパフォーマンスの店が多かったことがわかった。2月度有効回数の事業者数は225社、店舗数は3万1,885店。

客数は前年同月比2.4ポイント減少。売上高、客数が減少した理由としては、閏年だった前年より営業日数が減ったことなどが影響したと考えられる。

業態別に見ると、ファーストフード業態の全体売上高は前年同月比3.6ポイント減少。このうち洋風は、期間・曜日・時間帯などを限定した販促キャンペーンが好調だった店があった一方、そのような試みが直接結果に結びつかない店もあり、売上高は同8.2ポイント減少した。和風は、地方の悪天候などが影響して売上高は同1.6ポイント減となったが、日商ベースでは前年を上回った。

麺類は、朝食販売や出店効果、メディアへの露出などで好調を維持し、売上高は前年同月比9.4ポイント増加。持ち帰り米飯・回転寿司は、季節キャンペーンが予想を下回り、売上高はほぼ前年並みの同0.2ポイント減となった。その他は、アイスクリームが好調で売上高は同2.0ポイント増加した。

ファミリーレストラン業態の全体売上高は前年同月比2.4ポイント増加。このうち洋風は、付加価値商品やサービスの強化、季節イベントなどが当たったものの、営業日数減により客数がわずかに減り同0.4ポイント減となった。和風の売上高は同1.5ポイント増、中華の売上高は同2.7ポイント増。店舗によって差はあるが、出店効果などもあり、ともに7カ月連続して売上高は前年を上回った。焼肉は、客数(同13.1ポイント増)、客単価(同2.4ポイント増)ともに前年を上回り、売上高は同15.7ポイント増加した。

パブ・居酒屋業態の全体売上高は前年同月比3.7ポイント減少。パブ・ビヤホールは、フェアやキャンペーンで集客を図り、売上高は同5.0ポイント増と好調を持続。居酒屋は、営業日数減の影響もあり、売上高は同6.1ポイント減と低迷が続いている。

ディナーレストラン業態の全体売上高は前年同月比2.8ポイント増となり、4カ月連続して前年より増加。雪の影響を受けた地方もあったが、客数が伸びたため売り上げが増えた。

喫茶業態の全体売上高は前年同月比2.4ポイント減少。全体売上高は前年を下回ったものの、新商品や商業施設立地では好調な店などもあり、月後半からは上向きの兆しも見られた。

2月度全店データ