中洲のメインストリート。一帯に3,500軒もの店が

九州最大の歓楽街、中洲(福岡県・博多)。クラブやラーメン店がひしめき、地元客や観光客・出張族で連夜賑(にぎ)わう。ここでいま話題を集めているのが「中洲はしご酒パック」。なんと1万円でクラブ、スナック、バーをはしごして〆のラーメンまで楽しめる驚きの商品。本当に1万円で楽しめるのか、実際に体験してみた。

2店からチョイス×4回で1万円!

福岡市の中心部を流れる那珂(なか)川。博多湾に注ぐ手前で川は2本に分かれ、川に挟まれて中州状の土地が広がるが、ここがくだんの歓楽街・中洲だ。全国的にもよく知られた歓楽街で、クラブやスナック、バー、居酒屋、ラーメン店、風俗店など、約3,500もの店が軒を連ねる。

昔から、地元はもとより全国からの出張族の仕事疲れを癒やすオアシス的存在として人気の街で、今でも福岡を訪れたら一度は行きたい歓楽街となっているようだ。ただ、中洲は初めてという人にとっては、店舗数が多いことはマイナス要素だ。なんせ、どこを選んでいいのか迷ってしまう。また。最近減ったとはいえ、不当に料金を請求する店もあるため、ますます悩むはめになる。

と、そこへ、今年に入ってから新たに登場した商品が話題になっている。クラブなどを3軒はしごして、〆のラーメンまで1万円ポッキリで楽しめるというパック商品だ。商品名はずばり「中洲はしご酒パック」。その内容を見てみると、はしごできる店はクラブ、キャバクラ、スナック、ガールズバーとバラエティ豊か。もし「初中洲」で、しかもひとりだったら入店をためらうような店が並んでいて、逆に期待に胸が高まる。

ただ、ちょっとした決まりごとがある。まず、はしごする店があらかじめ用意されており、1軒目は「はしご酒パック」に参加している2店舗のクラブとキャバクラから、好きな方を選ぶことになっている。2軒目はスナックかガールズバーの好きな方、3軒目は2軒のバーのうちのどちらか、そして、〆のラーメン店も2軒のうちどちらかを選ぶ。

入店する時間も決まっていて、1軒目は20時から20時30分の間に入店し、店での滞在は60分間。2軒目は21時35分から22時の間に入店し、こちらも滞在は60分間。3軒目とラーメン店は営業時間内であればいつでも入店オーケーとなっている。

注意したいのは、繁忙日の金曜日と店が休みの日曜日は利用できないこと。さらに、このパックを利用しての1日の入店人数も制限があり、例えば1軒目にクラブを選んでも、そこが既に規定人数に達していればキャバクラへ案内される。

スナックやキャバクラ未体験でも安心

時間や人数などに制約はあるものの、このパックを企画しているのは中洲でも歴史と信用がある不動産会社。店のセレクトは間違いなさそうだし、安心して飲めそうだ。実際、この商品の登場をきっかけに、初めて中州を訪れたという人も多いという。中には、スナックやキャバクラ未体験のサラリーマンもいるとのこと。

また、こちらの商品がメディアで話題になっていることも、安心して利用できる理由のひとつかもしれない。「キャバクラはぼったくられそうで怖い」と思っていた人でも、これなら不当な追加料金を請求されることはないと確信できる。

パックの規定にも1軒目と2軒目の店は、店側があらかじめ用意したアルコールやソフトドリンクなどは飲み放題、ホステスの飲み物もこれらの中から選んでもらうと、追加料金はいらないと明記されている。それに2軒目ではカラオケも歌い放題だ。

なお、パックはチケット制で、チケットぴあかセブンイレブンで端末を操作して購入。1シートに4軒分のチケットが印刷されており、入店ごとにチケットを切り離して支払うスタイルになっている。また、希望日に確実に利用しようと思ったら、インターネットから予約する方が賢明のようだ。

「NEW CLUB月下美人」の店内。ホステスの会話も上手だった

いざ体験! 中洲の夜を飲み歩き

さて、「ほんとのところはどうなの?」という方もいるだろう。そこで実際にこのパックで中洲を巡ってみた。まずは1軒目、「NEW CLUB月下美人」へ。店内は意外に広く、インテリアもシックで落ち着いた雰囲気。飲み物はウイスキー、ブランデー、ビール、焼酎が用意され、「乾きもの」のおつまみもセットされている。

とりあえず水割りを頼む。ホステスも高い飲み物を取ろうとはせず、こちらに断って用意されたアルコールで自分の飲み物を作る。そして乾杯。カラオケはないので騒々しくもなく、くつろいでホステスとの会話が楽しめる。そのうち店内は混み出してきた。安心して飲めるからだろうか、ひとりで来る客も多い。

制限時間になったので2軒目の「すなっく中沢」へ。こちらの店は典型的なスナックの造り。カウンターがあって、その奥にボックス席がある。もてなしてくれる女性は気さくで、明るく、初めての入店にも関わらず、会話が弾む。ここではカラオケを4曲ほど楽しんだ。

すなっく中沢。制限時間内はカラオケが歌い放題だ

そして3軒目は「CASUAL BAR Vogue」をセレクト。カクテルをいただくことにする。店内は奥までカウンターが延び、その左側にテーブル席があった。カウンター内で働くスタッフは10人ほどいただろうか。全員が女性で、カクテルも女性バーテンダーが作ってくれる。

「CASUAL BAR Vogue」ではオリジナルカクテルを楽しんだ

こちらも繁盛店で、カップルや会社の職場仲間らしきグループも多かった。パックではカクテル1杯付き。店での滞在時間に制限はないが、追加で飲み物を頼む場合は別料金となる。女性スタッフとの会話を楽しみながら1時間ほど過ごしたところで、いよいよ〆のラーメンへ向かうことにした。選んだのは「暖暮」という店。本格トンコツながら、あと口もさっぱりしていて、おいしくいただけた。

暖暮のラーメン。意外にあっさりしていて胃にもたれない

結果、約8,800円もお得に!

こうして中洲のはしご酒体験は終了。追加料金も一切なく、「1万円ポッキリ」との看板に偽りなし。ちなみに、今回お邪魔したお店を普通に利用すると、1軒目は約7,000円、2軒目は約6,000円、3軒目は約5,000円、4軒目は800円かかるという。つまり、約8,800円もお得だったというわけだ。

とはいえ、何よりよかったのはどこも人気店で、安心して飲めたこと。中洲の夜が大いに満喫できた。これなら「初中洲」の人はもとより、「久々に中洲」という人にもおすすめできそうだ。