「楽しく働きたい」「個人の生活と仕事を両立させたい」が上位

マイナビは19日、「2014年卒マイナビ大学生就職意識調査」の結果を発表した。同調査は2012年12月1日~2013年2月28日にかけWeb上のアンケートフォームによる入力方式にて実施されたインターネットアンケート。2014年3月卒業見込みの全国大学3年生、大学院1年生を対象に、7,844名(文系男子1,445名、文系女子3,440名、理系男子1,628名、理系女子1,331名)から回答を得た。

就職観は「楽しく働きたい」が1位。国公立と私立で若干異なる

学生の就職観については、「楽しく働きたい」が例年と変わらず30.1%(前年比0.9pt減)で1位。次いで、女子学生で比率の高かった「個人の生活と仕事を両立させたい」が前年比0.9pt増の21.5%となった。

国公立と私立では就職観がやや異なる

4年連続で増加していた「人のためになる仕事をしたい」は、前年比1.5pt減の17.7%となったものの、「社会に貢献したい」は前年比0.8pt増の7.6%と4年連続で増加しており、職業観に愛他性や社会的意義を求める傾向が続いていることがわかった。

国公立と私立の学生の就職観を比較してみると、国公立の学生は「個人の生活と仕事を両立させたい」「プライドのもてる仕事をしたい」「社会に貢献したい」等の回答が高い傾向にあった。一方、私立の学生は「楽しく働きたい」「人のためになる仕事をしたい」等の回答が高く、異なる職業観を示していたという。

大手企業志向への回帰の兆しが見られる

大企業志向は増加したが、中堅・中小企業志向も強い

「企業志向」についての問いには、ここ数年減少傾向にあった大手企業志向(「絶対に大手企業がよい」「自分のやりたい仕事ができるのであれば大手企業がよい」の合計)が前年比5.1pt増の41.2%へと増加していた。中堅・中小企業を志向する学生(「やりがいのある仕事であれば中堅・中小企業でもよい」「中堅・中小企業がよい」)は54.2%となった。

大手企業志向を文理男女別で見ると、文系男子は前年比5.9pt増の43.4%、理系男子は前年比5.5pt増の51.3%、文系女子は前年比4.5pt増の33.8%、理系女子は前年比4.2pt増32.9%といずれも増加しているが、女子学生は3割台にとどまっていた。国公立私立別で見ると、関東国公立が57.0%、関西国公立が57.2%と特に高い傾向を示した。

企業選択のポイントは「安定」「給料」「福利厚生」が増加

「やりたい仕事」が減少し「安定」が増加

「企業選択のポイント」を聞いたところ、1位は「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」で、前年比1.9pt減の42.6%。次いで「安定している会社」(前年比2.7pt増の22.1%)となり、ここ数年減少していた安定志向が上昇に転じていた。

また「給料の良い会社」(前年比1.6pt増の9.0%)や「勤務制度、住宅など福利厚生の良い会社」(前年比1.0pt増の10.8%)もともに増加しており、企業選択のポイントは安定した企業を意識した回答が高い結果となった。その他、調査の詳細は「サポネットの学生アンケート」で閲覧できる。