抗がん剤の処方薬剤を検討する際、9割以上の医師が「エビデンス、治療成績」を参考に

インテージは21日、がん治療を行っている医師を対象に実施した「抗がん剤情報収集に関するアンケート」調査の結果を発表した。

同調査は、2月6日~8日、同社のグループ会社であるアンテリオが保有するドクターウェブパネルモニターのうち、がん患者を10名以上診療している全国のがん拠点病院及び一般病院の勤務医95名を対象としてインターネット調査を行い、結果をまとめたもの。

医師の4分の3が、「診療ガイドライン通りの処方が最適なのかどうか迷うケースがある」

抗がん剤の処方薬剤を検討する際、医師自身が参考にしている情報の1位は「エビデンス、治療成績」で94.7%。2位は「診療ガイドライン」92.6%、3位「論文、文献」69.5%だった。

抗がん剤の処方薬剤を検討する際に困っていることの1位は、「診療ガイドライン通りの処方が最適なのかどうか迷うケースがある」で74.7%となった。2位は「エビデンスの少ない新薬についての情報が少ないため、なかなか新しい薬剤の処方ができない」で全体では47.4%、一般病院勤務医の割合は全体より高く53.2%だった。

抗がん剤を検討する際に困っていることは「診療ガイドライン通りの処方が最適か迷うケース」

「最先端の医療機関(国立がんセンター、がん研有明病院など)での処方例」の情報提供が受けられるとしたら利用したいか、の利用意向では、全体の80.0%が「是非、利用したい」 「利用したい」と回答。セグメント別でみると、がん拠点病院の勤務医は75.0%、一般病院勤務医では85.1%が利用意向があるという結果となった。

「最先端の医療機関での処方例」、80.0%が「利用したい」と回答

その他、詳細は同社調査レポートページで確認できる。