計測機器大手Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは3月19日、SPICEモデル抽出ソフトウェア「Model Builder Program(MBP)」、SPICEモデル検証ソフトウェア「Model Quality Assurance(MQA)」の最新版を発表した。

最新版の「MBP 2013/MQA 2013」は、デバイスモデリングにおいて、さらなる高品質モデルの実現を目指して開発されたソフトで、同社のデバイスモデリングプラットフォーム全体を統合した環境を実現したこと、およびチームでモデリングを行う場合の作業内容の統一化が容易になったことが、新たな特徴として挙げられる。

MBPの新機能であるModel Reviewerは、チームでデバイスモデリングを行う際の作業内容の統一化に役立つ。モデル抽出のポリシー、抽出環境のセットアップ、データの使用、パラメータのレンジ、検証の手順などをチーム内で統一することができるほか、回路レベルの性能指数を用いたモデル抽出、ビルトインの主成分分析、GUIによるカスタムモデル抽出ルーチンの構築などが特徴となっている。

MQAの最新版では、アジレントのRF回路シミュレータであるGoldenGate、およびSynopsysのFineSimに完全対応している。また、SPICEライブラリをシミュレータの各バージョンで検証できる機能も有している。同機能は、シミュレータをアップグレードする際の検証に利用することが可能。さらに、動作のパラレル化により、高速な実行速度を実現している。

アジレントのSPICEモデル抽出ソフトウェア「Model Builder Program(MBP)ならびに」SPICEモデル検証ソフトウェア「Model Quality Assurance(MQA)」のイメージ