東急東横線渋谷~代官山間が16日より地下化され、東急東横線と横浜高速鉄道みなとみらい線、東京メトロ副都心線、西武池袋線・西武有楽町線、東武東上線がひとつの路線としてつながった。同日よりこれらの路線で相互直通運転が開始された。

相互直通運転開始により、東急東横線を走る車両もバラエティ豊かに

ダイヤ改正前日の15日、地上駅だった東急東横線旧渋谷駅は85年の歴史に幕を下ろした。東横線のターミナル駅としての役目を終える姿をひと目見ようと、多くの利用者や鉄道ファンらでホームはあふれ返ったという。最終列車の発車の後、「この特徴ある屋根の地上駅は、数時間後に新しい駅に移ります。新しい渋谷駅も、東横線ともども愛し続けてほしい」と東横線渋谷駅長は挨拶した。

16日には出発式も行われた(東急提供)

渋谷~代官山間の地下化切替工事は15日の終電後に実施され、予定通り4時間で終了。16日の最初の列車は、朝5時3分に新しい渋谷駅を発車したという。発車式では東急電鉄、東京メトロ、西武鉄道、東武鉄道、横浜高速鉄道の社長らによるテープカットも行われた。

新しい東横線渋谷駅のホームは、副都心線の電車のみ発着していた前日までとはうって変わって大混雑に。日中は特急・急行など優等列車と各駅停車が接続するダイヤとなっていることもあり、電車が到着するたびに乗降客でにぎわった。ホーム先端では、多くの鉄道ファンが電車にカメラを向けていた。

東急東横線では日中、特急と急行がそれぞれ1時間あたり4本(15分おき)運転され、特急は10両編成、急行は8両または10両編成での運転に。特急には東急電鉄の5050系4000番台のほか、東京メトロ10000系、東武鉄道50070型、西武鉄道6000系などが使用される。8両編成で運行される急行や各駅停車には、東急電鉄5050系や横浜高速鉄道Y500系のほか、東京メトロ7000系も多く使用されていた。

一方、営業を終えた旧渋谷駅(地上駅)は、前日までのにぎわいとは対照的にひっそりと静まり返った。駅舎跡地は26日より、期間限定の大規模イベントスペース「SHIBUYA ekiato(エキアト)」としてオープン。5月6日までの期間、各種イベントなどを通じ、「新しいエンターテインメントやニュースを世界に発信する」(東急電鉄)という。

営業最終日の東横線旧渋谷駅(東急提供)

代官山駅付近の地下化切替工事(東急提供)

廃線となった渋谷~代官山間(地上区間)