九段下駅の都営新宿線ホームと東京メトロ半蔵門線ホームを隔てていた壁の撤去が完了し、16日より改札内での乗換えサービスが開始された。

九段下駅を発車する都営新宿線の電車。奥に半蔵門線ホームも見える

同駅ではこれまで、半蔵門線と都営新宿線のホーム・改札口が同じ階にありながら壁に阻まれており、乗換えにはいったん改札口を出る必要があった。東京都交通局と東京メトロでは、サービス一体化に向けた取組みの一環で、2011年12月より九段下駅のホーム階・改札階の壁の撤去工事に着手していた。

壁の撤去完了により、4番ホーム(半蔵門線押上方面)・5番ホーム(都営新宿線新宿方面)はいわゆる「島式ホーム」に。渋谷方面から都営新宿線に乗り換えて新宿方面へ、または本八幡方面から半蔵門線に乗り換えて大手町方面へ向かう際、同一ホームで乗換え可能となる。ホーム幅が広がったことで、混雑などに起因する接触・転落事故の低減も期待される。

改札階も新宿・渋谷側と神保町側でそれぞれ壁が撤去されるため、3番ホーム(半蔵門線渋谷方面)・6番ホーム(都営新宿線本八幡方面)からの乗換えも改札口を出る必要がなくなる。

なお、東京都交通局と東京メトロではその他にもサービス一体化に向けた取組みを実施。16日より岩本町駅(都営新宿線)と秋葉原駅(東京メトロ日比谷線)が乗換駅に追加指定され、春日駅・後楽園駅と市ヶ谷駅で改札通過サービスが導入されている。