住宅購入するのに最適な時期はいつなのか

住宅購入を考えるタイミングは、人それぞれです。頭金がたまってから、確実な返済計画が練れるタイミングで購入する人もいれば、夫婦で新生活を始めるのをきっかけに購入する人もいます。その他にも、子供が生まれてくるタイミング、若しくは子供部屋を作るタイミングで購入を検討する方もいます。

ただし、どんなタイミングで住宅購入するかで、注意しておきたい内容が変わってくるのです。今回はそれぞれのタイミングに最適な時期をご紹介します。

■頭金がたまってから住宅購入を考えるタイプ

住宅ローンの返済計画を中心に住宅購入を考えるタイプの注意点は、無理な返済計画を練らない堅実さがある反面、物件選びを価格重視で考えやすい傾向があることです。

そんなタイプの住宅購入に最適な時期は、やはり物件相場が低い時期での購入です。不動産流通機構REINSの情報システムや、国土交通省の提供する土地総合情報システムなどを利用して相場を確認し、最適な時期を判断して選ぶのがよいかもしれません。

■結婚を機に住宅購入を考えるタイプ

結婚を機に住宅購入を考える場合の最適な時期は、中古物件として売り出した場合にも売却できそうな土地・新築物件が見つかったときでしょう。新生活が始まったばかりで、ライフスタイルがまだ定まっていないことが多いため、転勤など万が一のことがあった際に住宅を売ることができるという状況を整えておく必要があります。

一方、このケースには、夫婦両親からの援助を利用して住宅購入する方が多いという特徴もあります。両親から贈与を受ける場合は、非課税枠を利用することをおすすめします。何かあった場合の回避策を念頭に置き、適切な時期を判断するのがポイントといえそうです。

■出産を機に住宅購入を考えるタイプ

出産したばかりの状態で住宅購入を考える場合は、住宅ローン返済を共働きでするのか、それとも妻か夫のどちらか1人が返済するのかでタイミングが異なります。

共働きでローン返済する場合は、保育園の予約が確実な地域に物件があるかが基準になるでしょう。また両親のどちらか1人でローン返済を負担する場合は、勤務先に近い場所でよい物件が見つかるかどうかが重要です。

出産したばかりではライフスタイルがまだ不安定なため、教育費負担があっても返済が無理なく行えるような物件があらわれた時期が最適と言えそうです。

■子供が大きくなってから、住宅購入を考えるタイプ

既に一定のライフスタイルが確立している時点での購入では、収入・支出のめどがたっており、一定の預貯金もたまっているため返済計画が無難に組めるという特徴があります。このケースでの購入ならば、住宅ローン完済時の年齢で、審査に通るかを目安にしてみるとよいでしょう。

住宅購入のタイミングは、運や縁などの不確定要素も大きいものです。いつ購入してもよいように、日頃から不安な点がある内容は情報収集したり、預貯金をしっかり行っておいたりすることが大切と言えそうです。こつこつ地道に、準備を進めていきましょう。