日本IBMは3月12日、Eメールやカレンダー、掲示板のほか、承認ワークフローのアプリケーション開発機能などを提供するコラボレーションソフト「IBM Notes/Domino」において、企業向けソーシャル・ソフトウェアや基幹システムなど、外部システムから出力される各種通知を「タイムライン画面」に時系列表示し、返答や承認といった外部システム上での操作をタイムラインから実行できる機能を追加した新製品「IBM Notes/Domino 9.0 Social Edition(以下、Notes9)」を発表した。

新製品は、ユーザーインタフェースをIBMの企業向けソーシャルソフト「IBM Connections」と統一、一部使用権が同梱されるConnectionsと同一の操作性を提供し、Notes9からソーシャル機能の活用が容易になる。

また、ユーザーの活動状況をタイムライン表示する「Activity Stream」に対応し、Connections上で行われるつぶやきやさまざまな活動状況の通知のほか、SAPやCognos、TwitterやFacebookといった外部の複数システムから「承認」や「返答」を求める作業依頼の通知を一つのタイムライン画面に表示する。

さらに、Notes9には外部システムを画面内に埋め込む「Embedded Experience」機能に対応しており、外部システムでの作業をシステム毎に操作ウィンドウを立ち上げることなく、単一画面で作業可能。

Notesのメールやカレンダーなどの機能をスマートフォンで活用するための「Traveler」は、従来から対応しているiOSやAndroid OSに加え、Windows PhoneやWindows RTやWindows 8 ProといったOSにも対応。

また、Notesでは、申請・承認のプロセスなどを実装した業務アプリケーションを開発できるが、新バージョンでは、Web技術を採用したNotesアプリケーション開発技術「XPages」の各種機能を強化し、かつ、オープンソースのJavaScriptライブラリー「Dojo」においてモバイル・デバイス向けの機能を追加したバージョン1.7.2を提供することにより、さらに利便性の高いアプリケーション開発が可能となる。

新製品のライセンス料金(税別)は1ユーザー当たり2万3,600円。