東京で住宅購入! 注意するべきポイントとは

転勤などの都合により、自分の見知らぬ土地に住宅購入をしなければならないというときもあります。そんなときに知りたいのが、その地域ならではの住宅事情かと思われます。そこで今回は、東京の環境や住宅事情に絞って確認してみたいと思います。

■東京の人口、気候について

東京都総務局統計部による「東京都の統計」によると、平成25年1月の東京人口推計は1322万人です。気候は、ここ30年の平年値によると、一番暑い時期と寒い時期の温度差が約20度。気候が安定している南の地域から比べると温度差が大きく、北国から比べると少ない地域と言えるでしょう。

また東京の特徴として、他県から昼間働きに来る人や、遊びに来る人で人口が増加するという特徴があります。昼間に人口が流入してくる区で多いのが、千代田区、港区、中央区、新宿区、渋谷区です。

■東京都の住宅の特徴

国勢調査結果によると、東京都は持ち家割合が一番低い地域となっています。他県から一時的な仕事に来る方や、学生が多いことなどもあるかもしれませんが、永住目的ではない人が多いともいえるでしょう。そのため賃貸物件が多い土地でもあります。

また、共同住宅が一番多い土地は、全国で東京が1位となっています。人口の多さ、土地の狭さ、一時居住者の数などの面から、共同住宅が選ばれることも多いといえそうです。一戸建てに住む人に比べて、2倍以上の人が共同住宅に住んでいるようです。

■東京で住宅購入する場合、賃貸需要を見込むのがベスト

東京とひとくくりに言っても、利便性や最寄り駅の多さは変わってきます。また利便性の良いところや、土地名が有名で人気の高いところは、土地や住宅の値段が驚くほど高いところもあり、住宅購入はなかなか難しい面があります。

マンションにも高級志向の高いものから、庶民感覚で手に入るものまであり、住宅購入の選択肢の幅がかなり広いのが東京の特徴といえるかもしれません。

東京の場合は、いざ売却するときに賃貸需要が見込めるかどうかが選択肢として大きくなってきます。また、人口密集地では治安の悪さもしっかりチェックすべきでしょう。

賃貸需要と治安の良さは、相反することも多い内容なので、いずれ違う場所へ転居する可能性があるかどうか、家族に小さいお子さまがいるかどうかなど、住宅購入に重要視するものが何なのかを絞り込んで見極めることが大切かもしれません。