TISは6日、企業のシステムインフラ環境に最適なクラウドサービスの選定と移行にむけたロードマップの提示を行うコンサルティングサービス「Cloud×Vision(クラウドビジョン)」の提供を開始すると発表した。

「Cloud×Vision」でできること

同サービスは、ビジネスの早期立ち上げ、BCP対策、コスト削減など、様々な目的でクラウドの導入を検討する企業が増加しているが「複数あるクラウドサービスとオンプレミス型の最適な使い分け」、「クラウドやオンプレミス型の環境が混在する環境を効率的に運用する手段」、「クラウドの導入でコストメリットが出せるか試算」といった課題を解決するためのサービスとなっている。

診断ステップは、企業全体の既存のシステムインフラを、“信頼性”“拡張性”などのシステム要件のほか、“ビジネスとの関係性”など12の指標を用いて診断し、移行先として最適なクラウドサービスを選定。さらに、それぞれの環境を組み合わせたシステム構成のベーシックデザインと、具体的な実装・運用方法をもとに、新環境の構築から移行までを含めたロードマップを提示する。

「Cloud×Vision」の診断ステップ

ロードマップの作成方法は、TISと顧客でディスカッションを行いながら、ステップを追って、最適なクラウドサービスの選定と新環境への移行までを作成する。

例えば、稼動までのスピードが要求されるWebサービスにはパブリッククラウドを、より高い性能保証や自社ポリシーに合わせた運用が必要なシステムにはプライベートクラウドを、ハイエンドな要件と自由度を両立させたい場合にはエンタープライズクラウドとするなど、“ビジネス”“システム”“コスト”の観点からバランスのとれたシステムインフラ環境の選択が可能になる。

TISでは、サーバ100台以上の大規模なシステム環境を保有する企業を中心にサービスを展開し、今後3年間で30社の企業に提供することを目指す。