ソニーは28日、スタンドの角度を自由に変更し、液晶一体型PCのように利用したり、寝かせてタブレットPCの用に利用できる「テーブルトップPC」として、10点マルチタッチ対応の20型ディスプレイを搭載した「VAIO Tap 20」の2013年春モデルを発表した。3月9日より発売し、価格はオープン、店頭予想価格はIntel Core i7搭載モデルが180,000円前後、Core i5搭載モデルが160,000円前後、直販CTOのオーナーメードモデルも同時発売。

VAIO Tap 20

2012年秋モデルは3機種のラインナップだったが、今回はIntel Core i3搭載モデルが省かれ、2機種の構成となった。「テーブルトップPC」のコンセプトは、「リビングルームで家族が囲むもの=テーブル」という発想によるもの。

スタンドにより自由にディスプレイの角度調節が可能。本体を立たせて、通常の液晶一体型デスクトップPCとして、完全に寝かせてタブレットPCとして利用できるほか、わずかに角度をつけてひじをついたり自由な姿勢でPCを操作することもできる。

BDXL対応ブルーレイディスクドライブが付属

家庭での利用をメインターゲットとしており、手書きメモやビデオ、ボイスメッセージで伝言を残せる伝言板アプリ「Fingertapps Organizer」や、お絵かきアプリ「Family Paint」を搭載する。また、ニュースやSNSの投稿をまとめて閲覧できるアプリ「Socialife」や「VAIO TV with nasne」などの外部機器との連携を行うソフトウェアもダウンロードで提供する。

背面(写真左)と、完全に寝かせた状態(写真右)

主な仕様は、スタンダードモデル「SVJ20228CJW」では、CPUがIntel Core i5-3337U(1.80GHz)、チップセットがMobile Intel HM76 Express、グラフィックスがIntel HD Graphics 4000(CPU内蔵)、メモリがPC3L-12800 4GB(4GB×1)、ストレージが1TB SATA HDD、光学ドライブは搭載しないが、BDXL対応ブルーレイディスクドライブが付属する。

ディスプレイはマルチタッチ対応20型ワイド(1,600×900ドット)、OSはWindows 8 64bit版。Microsoft Office Home and Business 2013、Adobe Photoshop Elements、Imagination Studio Suiteなどが付属する。

ハイエンドモデル「SVJ20229CJW」では、CPUがIntel Core i7-3537U(2.0GHz)、メモリがPC3L-12800 8GB(4GB×2)となる。

インタフェースは共通で、USB 3.0×2(1ポートはPC電源OFF時含むUSB機器への充電対応)、IEEE 802.11a/b/g/n、10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN、Webカメラ(約131万画素)、内蔵マイク、マイク入力×1、ヘッドホン出力×1、メモリーカードスロット×1など。このほかNFCを搭載する。バッテリ駆動時間は約3.5時間。本体サイズは約W504×D187~312×H304~45mm。重量は約5.2kg。

オーナーメードモデルでは、CPUをより上位(Core i7-3687U)にカスタマイズしたり、ストレージ構成の強化などをCTOメニューから選択することができるほか、オーナーメードモデル限定で本体カラーにブラックを選択できる。

ブラックモデル