日本オラクルは2月27日、オラクルの中堅企業向けERP製品「Oracle JD Edwards EnterpriseOne」に安全衛生情報を管理、分析、報告する新機能を追加し、国内提供を開始すると発表した。

新たに追加された新機能は「JD Edwards EnterpriseOne Health and Safety Incident Management」と「JD Edwards EnterpriseOne One View Reporting for Health and Safety Incident Management」。

「JD Edwards EnterpriseOne Health and Safety Incident Management」は、世界各地における製造や営業拠点において、事件事故などの安全面や病気などの衛生面におけるリスクや過去の発生事象のデータを統合管理し、記録、追跡、報告、分析することが可能な機能。また、労働安全衛生局(OSHA)や労働統計局(BLS)が求めるレポートを迅速に作成し、その他の海外機関に必要な規制レポートの作成も効率化に行うことができる。

同機能は、単体での導入も可能だが「JD Edwards EnterpriseOne」と合わせて導入することで、基幹業務システムのマスターデータと連携することが可能となり、これにより、入力作業の省力化および各種分析項目を柔軟に増やすことができる。

「JD Edwards EnterpriseOne One View Reporting for Health and Safety Incident Management」は、安全面、衛生面で影響の大きい発生事象の分析を行い、傾向の特定、基本的な安全統計情報を生成し、重要な意思決定を支援する。提供開始となる新機能により、企業は安全衛生の情報を社内で共有し、必要なアクションを迅速に取ることが出来るようになるだけでなく、傾向を分析することにより類似する事象発生の軽減を支援する。

また「JD Edwards EnterpriseOne 9.1」と合わせて提供してきたレポート機能「JD Edwards EnterpriseOne OneView Reporting」を「JD Edwards EnterpriseOne」の旧バージョン「JD Edwards EnterpriseOne 9.0」でも利用できるようになったことにより、既存顧客でも統合的なレポート機能を利用することができ、ERPの価値を最大限引き出せる。