東芝セミコンダクター&ストレージ社は26日、次世代の著作権保護技術「SeeQVault」(シー・キュー・ボルト)規格に準拠したmicroSDHCメモリーカードを製品化し、AV機器メーカーなどに3月下旬からサンプル出荷すると発表した。

SeeQVault規格は、東芝、パナソニック、ソニー、サムスン電子で共同開発した次世代の著作権保護技術。上記各社が共同で設立した「NSM Initiatives LLC」(Next Generation Secure Memory)を通じて、2013年2月25日からライセンス提供されている。

大きな特徴は、インターネット認証をせずに、HD映像コンテンツをメモリカードにコピーできること。これまで、HD映像をメモリカードにコピーする場合はSD画質となっていた。SeeQVault規格に対応した各種機器/メディアを使うことで、テレビやレコーダー機器で録画したHD映像、インターネットからダウンロードしたHD映像などを、HD画質のままスマートフォンといったモバイル端末でも楽しめるようになる。

今回サンプル出荷されるのは、16GBと32GBのmicroSDメモリーカード。転送速度はUHS-I対応、UHS Speed ClassはU1対応。最大転送速度は、16GB/32GBとも、読み出しが40MB/秒、書き込みが20MB/秒。SDメモリーカード規格Ver.2.0に準拠しているため、従来のSDHC対応機器でも利用でき、従来のCPRM技術も搭載している。