第22回「東京スポーツ映画大賞」及び第13回「ビートたけしのエンターテインメント賞」の授賞式が24日、都内のホテルで行われ、審査委員長のビートたけしのほか、受賞者の三浦友和、小日向文世、加瀬亮、松たか子、壇蜜、ゴールデンボンバー、キンタロー。らが出席した。

第13回「ビートたけしのエンターテインメント賞」の授賞式に出席した壇蜜

「東京スポーツ映画大賞」は、東京スポーツで客員編集長を務めるビートたけしが審査委員長を務める映画祭で、全国の映画祭からノミネートされた作品の中から、たけしが独断と偏見で賞を決定するもの。2012年度の各賞には、北野武監督の『アウトレイジ ビヨンド』が作品賞と監督賞をW受賞し、男優賞に同作の主要キャストである西田敏行、三浦友和、加瀬亮、中野英雄、松重豊、小日向文世、高橋克典、桐谷健太、新井浩文、塩見三省、中尾彬、神山繁の12人を選出。そのほか主演女優賞を松たか子、新人賞をマキタスポーツ、外国作品賞を米映画『ドライヴ』、特別賞を故・大島渚監督が受賞した。

『アウトレイジ ビヨンド』祭りとなった同映画祭に、たけしは「莫大な宣伝費をかけたから、制作費を回収しきれてない。まだ一銭ももらってないからDVDを売って取り返さないと」とジョークを飛ばしつつ、勢ぞろいした男優陣に「警視庁が外で見張ってるんじゃないの?」とニヤリ。「やっぱり力のある役者はちゃんと仕事をしてくれる。この賞は融通がきくから全員にした」と男優賞の選考理由を語ったたけしは、「何か小遣いを渡す町内会のオヤジみたい」と照れ笑いを浮かべながら賞状を手渡すと、三浦は「信用度が2番目の賞を頂いてうれしい」と苦笑い。役者陣で紅一点の松は「私もアウトレイジに出てたっけ? って思うくらい、男性陣がすごいですね」と感嘆していた。

また、たけしが気になった話題の人を表彰する「ビートたけしのエンターテインメント賞」では、日本芸能賞をバイきんぐ、ハマカーン、アルコ&ピース、キンタロー。、ももいろクローバーZ、ゴールデンボンバー、話題賞を壇蜜、カムバック賞を高田文夫、鉄拳、特別賞を松井秀喜、高見盛が受賞。「エッチなお姉さんです」と登場した壇に、たけしは「何か不思議な人だよね。会話のセンスが良いんだな~」と感嘆すると、壇は左太ももをまくり上げ「書き初められて良いですか?」とおねだり。「俺、孫がいるんだよな」と渋々承諾しつつも"コー●ン"と書いたたけしは、MCのガダルカナル・タカに「何書いてるんですか!」とたしなめられていた。

授賞式終了後、報道陣の取材に応じた壇は、たけしの書き初めを「写真を撮って母に見せます」と自慢げに見せ、「右足の方が感じるから、そっちに書いてもらえばよかった」とちょっぴり後悔。「良くも悪くも評価していただいて有難いです」と受賞の喜びを語った壇は、今後について「エッセイとかもやらせてもらってるので、文壇の世界にもにじり寄っていきたい。何をやるにも、殿方にハアハアして頂くという芯を持ってやっていきたいです」とにっこり。また、冷え性だという壇に報道陣が"あったかパンツ"を手渡すと、生着用した壇は「たけしさん、こんな私でもハアハアしてくれますか?」とアピールしていた。