日本IBMは、計画から導入、運用までの作業を迅速化・簡素化する「IBM PureSystems」製品群に属する統合型システム「IBM PureFlex System」や次世代ブレードサーバ「IBM Flex System」を活用した、最適なデスクトップ・クラウド環境の推奨アーキテクチャー「IBM SmarterCloud Desktop Infrastructure」を発表した。2月22日から同社Webサイトで提供する。

「IBM PureFlex System」

「IBM Flex System」

本アーキテクチャーは、ハードウェアの選定やサイジングなどに要する時間を短縮し、セキュアなデスクトップ・クラウド環境を迅速に構築できる、PureFlex SystemやFlex Systemの検証済み推奨アーキテクチャーで、システム基盤であるPureFlex Systemまたは Flex Systemと、デスクトップ仮想化ソフトウェアである「VMware View」または「Virtual Bridges VERDE」または「Citrix XenDesktop」の組合せで提供するもの。

PureFlex SystemやFlex System は、広帯域ネットワークと大容量メモリを搭載することで、高速に多くの処理を実現。社員が業務利用する情報は、端末ではなくクラウド環境へ保存、企業のセキュリティー・ポリシーに準じたデスクトップ環境を各端末へ容易に適用できるという。

同社は、デスクトップ・クラウド環境の推奨アーキテクチャーをガイド文書におさめ、Webサイトから無償で提供する。これにより、顧客はユーザー数や可用性などの要件に応じた最適なシステムを、より迅速かつ適切に実現できる。

また、同社はマネージド・サービス・プロバイダー(MSP)が提供するクラウド・サービスを展開するための推奨アーキテクチャ「IBM PureFlex System and Flex System Managed Service Provider Editions」も2月28日より提供開始予定と発表した。本製品は、MSPビジネスパートナーがシステム監視やデータ・バックアップなどのサービスメニューを迅速に展開、PureFlex System やFlex Systemとソフトウェアを組み合わせた推奨アーキテクチャ。

さらに、PureFlex SystemやFlex SystemはIBM製品だけでなく、他社製ネットワーク製品やストレージ製品との相互運用も可能で、両システムの管理ソフトウェアである「IBM Flex System Manager」は、「IBM Flex System V7000 Storage node」や「IBM Storwize V7000」だけでなく、「IBM System Storage DS8000シリーズ」「IBM XIV Storage System」といったIBMのストレージもサポート対象に加え、これらを一元管理できる。