JR東日本仙台支社はこのほど、仙台駅2階の東西自由通路拡幅工事を3月下旬より開始すると発表した。あわせて線路上空・東口用地を活用した商業施設と宿泊施設の建設および既存駅舎の改修工事にも着手する。自由通路と商業施設については3月27日に起工式を行う。

拡幅後の東西自由通路イメージ

仙台駅東口開発工事完了後のイメージ(東口から仙台駅を望む)

拡幅後の東西自由通路は3層吹き抜け式で、幅16m、延長約120m。自然光を生かすガラス大屋根やソーラーパネルをはじめ、シンボルツリー、プラントポットなども設置し、緑のある空間とする。商業施設は自由通路の両側に建設。南棟は地上6階、北棟は地上4階地下1階の建物となる。1階には駅レンタカーなど、2~4階には商業施設のほか、子育て支援施設やクリニックなどが入居予定。北棟2階には東口改札が設置される。5~6階と屋上は250台収容の駐車場に。東西自由通路と商業施設を合わせた延床面積は約4万3,000平方メートル。

7月には既存駅舎の改修に着工。新幹線、在来線乗換えルートの新設、新幹線改札口移設、みどりの窓口改修、ベビー休憩室新設、構内営業店舗改修などを行う。2014年春には宿泊施設の建設を開始。地上14階地下1階、客室280室で、商業施設やレストランを併設する。完成時期は既存駅舎改修工事が2016年春、宿泊施設が2017年春。