ニコンは2月21日、デジタル一眼レフカメラ「D7100」を発表した。発売は3月で、価格はオープン。

パッケージは本体のみのものと、交換レンズ「AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR」が付属するレンズキット、「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」が付属するレンズキット、「AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II」が付属するレンズキットの計4タイプが用意される。

推定市場価格は本体のみが138,000円前後、18-105mmレンズ付属のものが178,000円前後、16-85mmレンズ付属のものが208,000円前後、18-200mmレンズ付属のものが226,000円前後となっている。

「D7100」(写真は「AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR」を装着したところ)

光学ローパスフィルターレスのDXフォーマット(23.5×15.6mm)CMOSセンサーを搭載する上級者向けモデル。センサーの有効画素数は2,410万画素。ローパスフィルターを省略することで、センサーの高い画素数やNIKKORレンズのシャープな描写力が最大限活かされる仕様となっている。

画像処理エンジンは、ニコン製デジタル一眼レフのフラッグシップ機「D4」と同等の画像処理エンジン「EXPEED 3」を搭載。高い色再現性や階調表現性能を誇り、高感度撮影にも優れた性能を発揮する。

AFシステムは、新開発のアドバンストマルチ CAM 3500DX オートフォーカスセンサーモジュールを採用。51点フォーカスポイントで被写体を的確に捉えるほか、中央15点はクロスタイプセンサーとなっている。中央の1点はf/8対応となっており、望遠レンズにテレコンバーターを組み合わせての使用時など暗くなりがちな場合でも、スムーズなAF動作が可能となっている。

新機能としては、「対DX 1.3×クロップ」を搭載。記録画像サイズが最大で約1,540万画素となる代わりに、DXフォーマットレンズの焦点距離の約1.3倍の画角で撮影を行える。DXフォーマットによりレンズの焦点距離が1.5倍相当になるのに合わせると、レンズ本来の焦点距離の約2倍で撮影が可能。より遠くの被写体を捉えるのに適している。

そのほか、グレーカード等が必要ない「スポットホワイトバランス」や、ファインダー内に高輝度・高コントラストの有機EL表示素子を備える。スポットホワイトバランスは、ライブビュー撮影時に選択した被写体の一部を基準にして、ホワイトバランスのプリセットを手軽に行えるもの。

主な仕様は、マウントがニコンFマウントで、撮像素子が有効2,410万画素のDXフォーマット(23.5×15.6mm)CMOSセンサー、対応感度が常用でISO100~ISO6400、拡張で最大ISO25600(Hi2)の増感設定が可能。シャッタースピードは1/8,000~30秒となっている。

ファインダーは視野率が約95%、倍率が約0.78倍(50mm f/1.4レンズ使用、∞、-1.0 m-1時)、背面のモニターは3.2型・約122.9万ドット(RGBW)の液晶方式。利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCカード、記録形式は静止画がRAW、JPEG、動画がMOV(H.264/MPEG-4 AVC)、動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット/60iだ。

バッテリーはリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影可能枚数は約950枚。

本体サイズは約W135.5×D76×H106.5mm、重量は本体のみで約675g、バッテリーとSDカードを含む状態で約765gとなっている。

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