イオンクレジットサービスの連結子会社であるイオン住宅ローンサービス(以下同社)は19日、イオン銀行を所属銀行とする銀行代理業の許可を関東財務局から取得した。

銀行代理業の取得許可は、モーゲージバンク(住宅ローン専門の金融機関)では2月20日現在では同社が初めてだという。

同社は、2012年1月のイオンクレジットサービスグループ入り以来、全国に拡がるイオンクレジットサービスの支店・営業所を活用、営業ネットワークの拡張による営業力強化や、小売との連携による「イオンセレクトクラブ」(イオン銀行、イオン住宅ローンサービスの住宅ローン契約者限定特典。イオンでの買い物が毎日5%割引になるなどの特典が付帯されている)の特典提供など、顧客の利便性向上にむけた取り組みを強化してきたという。

同社はこのたびの許可を受け、3月1日(予定)よりイオン銀行が提供する「住宅ローン」の取次ぎを開始する。これにより従来の長期固定金利「フラット35」に加え、「変動金利型商品」など、顧客一人ひとりのニーズに合致した多様な住宅ローン販売が可能となり、飛躍的に販売機会の拡大につながると考えている。銀行代理業への参入により事業領域を拡大し、更なる成長機会を獲得することでより強固な収益基盤を構築していくという。

またイオン銀行は、これまで全国のイオンのショッピングセンター97カ店(2月20日現在)に展開する「イオンストアブランチ」を中心に住宅ローンの販売を行ってきたが、このたびの同社への銀行代理業業務委託で同社の提携先を介した顧客への販売が可能となり、新たな基盤での事業拡大を図っていくとしている。

今後も3社は各社の強みを活かしたシナジー創出により、成長戦略を加速していくとしている。