ペットとして最も多く飼われている犬。かわいい愛犬と快適に暮らすため、飼い主さんのしつけはとても大事です。日本に住む外国人20人に、日本の犬のしつけについてどう思うか、また、母国の犬のしつけは日本に比べてどうなのか聞いてみました。

■良いと思います。あまりにも自由にさせるので、母国ではしつけが悪い犬が多い気がします(インドネシア/男性/30代前半)

■上手です。タイではほとんどほっとくって感じですかね?(タイ/女性/30代後半)

東南アジアの国々では、町中を犬が歩き回っている光景をよく見かけます。野良犬なのか飼い犬なのか区別がつかないことも。襲ってくるわけではないので怖くはないのですが、かなり自由なことはたしかです。

■知らない人を危険な気持ちにさせない。母国の犬は日本の犬よりワイルドですね、家やガーデンを守るための犬なので、自分の家族以外の人に優しくない性格がないといけません(イラン/女性/20代後半)

番犬という観点から考えると、知らない人に危険を感じさせるくらいでないといけませんね。感じさせるだけで実際には危害を加えないよう、しっかり教え込むのがしつけということでしょう。

■日本では、散歩をする時ほとんど首輪をしてる。しつけは母国とあまり変わらないと思います(中国/女性/20代後半)

散歩は犬と飼い主さんがコミュニケーションを深める楽しい時間です。日本ではリードを使うことが愛犬家のルールですが、中国ではあまり使わないそうです。

■犬のフンを街でほとんど見かけないので良いと思う。母国では犬のフンが日本に比べるともっと見える。ほかのしつけはだいたい日本と同じ(イギリス/男性/40代前半)

愛犬家が多いことで知られるイギリスも、ノーリードでの散歩は日常茶飯事です。公園で犬がのびのびと自由に走り回っている光景も珍しくありません。しかし、このことがフンの始末をしそびれる原因のひとつにもなっているのかもしれませんね。

■日本はスペインより甘やかしていると思います。服を着せたり、赤ちゃんのカートみたいなものに乗せたりとか(スペイン/男性/30代前半)

■強いて言えばお金をかけ過ぎかな。母国のしつけは良いと思う(ポルトガル/女性/50代前半)

防寒や汚れ対策など、犬に服を着させるにもいろいろ理由がありますが、必要以上の量や高価なものを買い与える行動には、少し首をかしげてしまうようです。

■最悪。母国では自己責任あるので、厳しいです(ドイツ/男性/40代前半)

■子供以上に甘く、かわいがりすぎる人が多いです。フランスでは基本的には厳しく、ちゃんとしています。おかげで公共の場でも犬を入らせてくれる環境が整っています。犬は家族同然です(フランス/女性/20代後半)

ドイツやフランスには犬のしつけをする学校がたくさんあり、徹底的に教え込みます。勝手にうろうろしたり、無駄ぼえしたりせず、いい子に育てれば、フランスのような犬に寛容な社会ができ上がるのでしょうね。犬は家族と考えるなら、やはりかわいがるだけでなく厳しさも必要です。

犬はパートナー・家族という感覚が、欧州の方が早くから生まれているからか、しつけに関する意識も欧州の方が高い印象を受けました。犬が好きな人も苦手な人も、そして犬も気持ちよく過ごすためには、きちんとしたしつけが不可欠ということですね!