「ベストLCCオブ・ザ・イヤー2012」に選ばれたスクート。イメージカラーはイエロー。アクティブで気楽に海外へ出かけられるイメージだ

シンガポールにてこのほど、「World Low Cost Airlines Asia Pacific(アジア・太平洋地域世界LCC会議・Terrapinn主催)が開催された。

東南アジアの4時間以内の路線ではシェアが50%を超えるなど、急成長を遂げているアジア・太平洋地域の低コスト航空会社(LCC)。今年で10回目を迎える記念すべき年の「ベストLCCオブ・ザ・イヤー2012」と「ベスト・LCCエアポート・オブ・ザ・イヤー」が発表され、スクートと新関西国際空港がそれぞれのウィナーとなった。

受賞を喜ぶスクートのキャンベル・ウィルソンCEO(写真右)。成田 - 台北 - シンガポールの「日本路線で新しい機内食や映画などを充実させる新サービスを検討中」と話した

スクートは昨年から就航し始め、新関西国際空港も昨年10月にピーチ・アビエーションが入る第2ターミナルビルの供用を開始したばかり。今後の活躍を期待するといった意味合いが強いとはいえ、新しいLCCやターミナルが完成するアジア市場を象徴する授賞式となった。スクートは、「日本路線でのサービスのレベルアップを図る」(キャンベル・ウィルソンCEO)、新関西国際空港は「3つ目のターミナル建設を予定」(山口勝弘執行役員)としている。

新関西国際空港の山口勝弘執行役員(写真右)は、「LCCは2012年~14年の中期経営計画の柱。大手を含めて乗り入れしやすいよう、離発着料の引き下げを検討している」と話した

昨年10月にオープンした関西空港の第2ターミナルビル。簡素な造りながらレストランやショップなどの必要最低限の施設は完備