日本のグローバル・ブランド TOP30

世界最大のブランドコンサルティング会社Interbrand(インターブランド)は、日本発のブランドを対象に、“世界基準”によるブランド価値評価ランキング「日本のグローバル・ブランド TOP30」を発表した。

同社は1974年、ロンドンで設立。世界27カ国、約40のオフィスを拠点に、グローバルでブランドの価値を創り、高める支援を行っている。本ランキングはグローバルな事業展開を行う日本発のグローバルブランドを対象に、そのブランドが持つ価値を金額に換算してランク付けするもので、本年で5回目となる。

「日本のグローバル・ブランド TOP30」1位はTOYOTA

1位となったのは「TOYOTA」、2位は「HONDA」と自動車企業が上位を占めた。自動車は他にも、10位以内に7位の「NISSAN」、8位の「LEXUS」がランクイン。特にNISSANは、“DATSUN”ブランドの投入を発表するなど新興国への開拓を進め、2年連続で30%以上のブランド価値の増加を示している。

一方、TOP30の中で価値減少が顕著だったのは「Sharp」。国内液晶テレビ市場における需要の急減、太陽電池の販売低迷などで、同社は大幅な赤字を見込んでおり、ランキングはマイナス57%で19位となった。

「日本の国内ブランドTOP30」1位はNTT Docomo

「日本の国内ブランドTOP30」は、日本発のグローバルブランドのさらなる可能性を探るため、海外売上高比率が30%に満たない国内ブランドのブランド価値を算定するもの。1位となったのは「NTT Docomo」。2位は「MUFG」、3位は「SoftBank」だった。

日本の国内ブランドTOP30

最もブランド価値を増加させたのは、アジアを中心にグローバル化を進めている21位の「無印良品」。同様に海外出店を展開している「ユニクロ」は6位。特にユニクロのブランド価値は36億ドルとなり、同社が発表している“Best Global Brands 2012” で、100位のGap(37億ドル)に迫る勢いとなった。