皮膚についてしまった油性ペンの汚れを消す対処法

気付かぬうちに皮膚に付けてしまった油性ペンの汚れは、洗ってもなかなか落ちませんよね。ゴシゴシ擦れば薄くなる事はあるけど、きれいに落とすのは難しいものです。そこで、身近な物を使って簡単に皮膚に付いた油性ペンを落とす方法をご紹介します。

■日焼け止めで、簡単に油性ペンを落とす方法

夏に使って余っている日焼け止めはありませんか。家の中で眠っている日焼け止めを使えば、簡単に皮膚についてしまった日焼け止めを落とす事ができます。準備するものは日焼け止め・ティッシュです。

1.日焼け止めを皮膚の油性ペンがついてしまった部分に塗ります。
2.そのあと軽く塗り込んでください。
3.最後にティッシュで軽く拭き取るだけです。

■日焼け止めで、油性ペンが落ちる理由

日焼け止めが油性ペンを落とす原理は、とても簡単です。

日焼け止めには紫外線が肌に吸収する事を防ぐために、紫外線吸着剤という成分が含まれています。また、肌への塗りやすさを考えて油分も含まれています。

油分と油分はお互いに溶け合う性質があり、日焼け止めの油分が油性ペンの油分を溶かして浮かせる役割をするのです。さらに紫外線吸着剤が、浮いた油性ペンの汚れを吸着して、閉じ込めてしまうのです。そのため、擦らずきれいに油性ペンが落ちるというわけなのです。

また、UVカットの数値が高いほど紫外線吸着剤の濃度は濃くなっていますので、油性ペンがさらに落ちやすくなります。時間がたって落ちにくくなってしまっている場合には、UVカットの数値が高い日焼け止めを使ってみましょう。

■日焼け止めがない時の対処法

日焼け止めが手元にない場合には、他にもアルコールや口紅などさまざまな身近な物で代用ができます。

消毒用のアルコールなどの有機溶剤には、油分を浮かせて落とす効果があります。油性ペンのついた皮膚にアルコールを染み込ませて、浮いた汚れを布やティッシュに移してしまう方法です。

また、もう使わない口紅でもきれいに油性ペンの汚れを落とせます。口紅には乳化剤という成分が含まれています。乳化剤には油分を溶かす作用があるので、油性ペンの汚れを擦らずに浮かせて落とす事ができます。

さらにミカンの皮でも油性ペンをきれいに落とす事ができます。ミカンの成分にリモネンという成分が含まれており、有機溶剤の役割を果たしてくれます。

いざという時には、ぜひお試しになってみてはいかがでしょうか。