良い子ども部屋、悪い子ども部屋とは?

親にとっては子どもとひとつ屋根の下で暮らす時間が、人生で一番大切な時期ともいえます。これから子ども部屋を与えるご家庭では、子ども部屋を作るときにどんな工夫をしているのか、どんな傾向にあるのかなどを見ていきたいと思います。

■幼いうちはリビングの一角、小学生になったら2階が多数

子ども部屋を幼い頃から与えるご家庭でも、生まれてすぐ部屋を与えられる欧米とはちがい「ひとり部屋」を持つようになるのは小学生や中学生になってからがほとんどです。

子どもが勉強を始める年齢になるまでは遊ばせること、言葉を覚えさせること、マナーを覚えさせることが教育の中心になりますので、目の行き届くリビングの一角や、家族共有スペースの一角に子ども用スペースを設けるご家族が多いようです。

■子ども部屋の歴史は、実はまだ浅い

子ども部屋が日本でつくられ始めたのは実は大正時代からで、子ども部屋は上流階層の象徴的存在でした。一方、普通の人が子ども部屋を持ちだすようになったのは、戦後です。子どもの個性を伸ばす、勉強に集中させることを目的に普及が広まり、現在に至っています。また、当時は子ども部屋をつくることが、非行防止にも役立つと考えられていたようです。

■最近の子ども部屋は、どんどん開放的空間に

子どもの引きこもり問題などを受け、最近の子ども部屋はどんどん開放的な空間へと変化しています。しかしながら、その一方で親が子どもに部屋を与えたい理由のひとつに、「自立心を与えたい」という理由もあるため、最近の子ども部屋は開放的でありながら、プライベートも確保できる微妙なラインを狙った間取りが好まれる傾向にあります。

■アレルギー対策の子ども部屋

住宅のアレルギー対策で多いものが壁紙の上にアレルギー性物質を吸着する作用のある塗料を塗る方法や、または壁に珪藻(けいそう)土を使用する方法、壁紙クロスの接着剤を抗カビ抗菌性にする方法などがあります。

建材や壁紙ののりに使われている化学物質が、シックハウス症候群やアレルギー反応を起こしてしまうことがあり、さらに近年の省エネ住宅への取り組みにより、高気密性からくる換気不足も問題となっています。

アレルギー対策に注意する場合、住宅購入前に内装材にどのようなものを使用しているかを確認すると共に、子ども部屋の換気が良いかどうかなどの注意することが大事です。