換気扇のしつこい油汚れを何とかしたい

油でベタベタの換気扇はいくら擦っても、なかなか落ちませんよね。表面の汚れが落ちても触ってみたら、ベタベタが残ってしまっていたという方も多いでしょう。そこでタバコの灰を使い、簡単にしつこい油汚れを落とす裏ワザをご紹介します。

■タバコの灰で油が落ちるわけ

油と水は反発しあうので、混ざりあう事はありません。水の中に油汚れのした物を入れても、落ちにくいというイメージではないでしょうか。しかしタバコの灰を水に入れると、水の中で加水分解が起こるのです。加水分解された水がアルカリ性に変化する事で、油と混ざりやすくなります。アルカリ性に変化した水は、油を分解して汚れを浮かせて落とす効果があります。

また、タバコの灰自体が小さな粒子になっているため、研磨剤の役目もしてくれます。その結果、汚れが落ちたあともベタベタした油汚れを残さずに、スッキリ汚れを落とす事ができるというわけです。

タバコを吸わない方もいるかもしれませんので補足をすると、実は植物系の灰ならなんでも大丈夫なのです。例えば、木の燃えカスなどでも同じ効果があります。園芸用の灰でしたら、園芸用品店などで売られていますので試してみてください。

■タバコの灰で油汚れをスッキリ落とす

用意するものは、タバコの灰・スポンジのみです。

1.スポンジに水とタバコの灰をつけてから、円を描くように擦ります。
2.汚れが浮いてきた感じが見えたら、最後は水ですすぎます。

お湯を使うとさらに落ちやすくなるので、しつこい汚れの場合にはお湯でお試しください。力を入れて擦る必要なんて、まったくありません。軽く擦れば、簡単に油が浮いてキュッキュッと音がするくらいにきれいになります。油汚れがこびりついて落ちにくい場合には、タバコの灰を溶かした水に2時間程度つけてから擦ればしっかり落ちます。

また、換気扇のような大きな物以外でも大丈夫です。蛇口やガス栓のような取り外しが難しい部分の場合には、キッチンペーパーを水でぬらしてタバコの灰を付けます。タバコの灰が付いたキッチンペーパーを蛇口やガス栓などに巻いて、2時間程度放置してから、スポンジで同じように擦ればいいだけです。他にも食器洗いなどにも使えるので、応用すると掃除がとても楽になります。

■他にもこんな方法もあります

灰を使う事に抵抗がある方は、ドライヤーと、汚れてもよいタオルを用意してください。軽く油汚れを拭き取った換気扇にドライヤーの熱い風を当てます。しばらくすると、熱の力で油が浮いてきます。浮いた油を冷えないうちに、タオルで拭き取ります。これを換気扇全体で行えば、きれいに油汚れを落とす事ができるのです。