住宅購入にふみきった決定打で多いものとは

国土交通省による「平成23年度住宅市場動向調査」では、購入・建築した物件の決め手についての結果報告がされています。注文住宅、分譲住宅、中古住宅を決めた決定打として何を重要視する人が多かったのか、それぞれタイプ別に見ていきたいと思います。

■注文住宅では、メーカーが決め手!

注文住宅を建築するにあたって決め手となった、一番多かった理由が「信頼できるメーカーだったから」という答えです。その他には「住宅のデザイン・広さ・設備」、「一戸建てだから」、「立地環境」という順で多くあげられているようです。

住宅のデザイン・広さ・設備が良かったと回答した人の中で、具体的にどのような設備が気に入ったかという理由では、「高気密・高断熱」が最も多く、「デザイン」、「間取り」、「安全性」の順で多くなっています。注文住宅を選ぶ方の理想は信頼できるメーカーであることと共に、高気密・高断熱であることといえそうです。

■分譲住宅では、新築だから決めたという理由が多い

一方、分譲物件を住宅購入した理由では「新築だったから」がトップに。また、その他の理由には「立地環境」、「一戸建て」、「価格の適切さ」、「デザイン・広さ・設備」の順となっています。

では、新築で立地環境がよいと思った住宅をどこで知り、購入の決定をしたかというと「不動産業者」とあげる方が最も多くなっており、次いで「折り込み広告」、「現地を通りがかった」、「インターネット」の順となっています。

また、デザインや広さ・設備を重要視した方の70%が、「間取り・部屋数」を重視しています。分譲住宅を選ぶ方が重視するのは、新築で立地環境のよい住宅、良い間取りや部屋数だと言えそうです。

■中古住宅の理想は「値段が手頃」プラス「間取りの良さ」

最後に、中古住宅を選ぶ決め手となった理由として、多くあげられているのが「価格の適切さ」「手頃感」です。その他の理由としては、「立地環境」、「デザイン・広さ・設備」、の順で多くなっています。

中古住宅を実際に選んだ場所としては、「不動産業者」と答えた人が半数以上、また「新聞の折り込み広告」、「インターネット」の順で多くあげられています。なお、中古住宅を「デザイン・広さ・設備」で選んだ方の73%が「間取り・部屋数」、「住宅の広さ」が決め手となったと回答しています。

中古住宅の購入の決め手としては、「値段が手頃」プラス「間取りの良さ」であるといえそうです。

国土交通省による「住宅市場動向調査」は毎年更新されていますので、最近の住宅動向が気になるという方はぜひチェックしてみるとよいかもしれません。