スタッフもギリギリ、命を削って生み出された『ベルセルクIII』舞台あいさつ

2月1日より公開されたアニメーション映画『ベルセルク 黄金時代篇III 降臨』の舞台あいさつが2日、東京・新宿バルト9で行われ、窪岡俊之監督、主題曲を担当した平沢進、主人公・ガッツ役の岩永洋昭、グリフィス役の櫻井孝宏、キャスカ役の行成とあ、ゾッド役の三宅健太と主要キャストが登壇した。

全長2m以上という劇中の大剣"ドラゴンころし"も登場。左から窪岡俊之監督、櫻井孝宏、岩永洋昭、行成とあ、三宅健太、平沢進

『ベルセルク 黄金時代篇III 降臨』は、三浦建太郎原作の人気コミック『ベルセルク』で展開される壮大なダーク・ファンタジーを映像化した作品で、『ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵』(2012年2月公開)、『ベルセルク 黄金時代篇II ドルドレイ攻略』(2012年6月公開)に続く、「黄金時代三部作」の完結編。世界的人気作品の映画プロジェクト"黄金時代篇"の最終章となる本作だが、舞台あいさつが行われた上映会、エンディングロールが終わると会場から拍手も起こり、完成度の高さを3部作の最後を飾るのにふさわしい、クオリティとなっていた。

舞台あいさつで"蝕"のシーンについて聞かれた窪岡監督は「現実ではない世界を、どうやってリアリティを持って描くか悩みました。行われていることは凄惨なんですが、美しい場所で起きるというギャップをうまく描くことができたらと思いながら制作しました」と振り返りながら、最後の山場となる烙印がボイドから発せられるまでは、全体の色調を落として描くなど、世界観を描くための工夫を凝らしていることなども明かした。

ガッツ役の岩永は、第3部のアフレコを行うにあたり「アフレコは体は、動くことはないですが、体が動いてしまい、ノイズが入ってしまうといったこともありました」と本作へ相当な思い入れがあったことを明かし、「そんなに力を入れているつもりはなかったのですが、収録翌日には首の筋という経験のしたことない部分が筋肉痛になりました」というエピソードも。

今回は、舌を抜かれたためうめき声で感情表現を行うという難役に挑んだ、グリフィス役の櫻井は「いまの気持ちが呻きでしか表現できないので、苦労しました。すごいナンセンスな言い方をすると、舌を抜かれたことがないので、どういう風に演じてよいか、あざとくてもダメ、ぼんやりしては意味がなくなってしまう」とその難しさを話していた。

キャスカ役の行成は「すごいですね。一部、二部では、演技をする上で縛っていたものがありましたが、、三部では喜怒哀楽、すべてを解放して演じさせてもらいました。いままでで一番楽でした。凛々しい部分もあり、女の子の部分を出してもよく、三部ではのびのびと演じることができました」と他の演者が苦労しているなか、キャスカ役に入り込むことができたようだった。また、濡れ場シーンについて聞かれると「演じている時は、気になりませんでしたが、先日、レイトショーでファンとの方と一緒に見た際は、こっ恥ずかしかったです」とはにかんでいた。

『ベルセルク 黄金時代篇III 降臨』ポスター画像

そして、大塚明夫演じる「髑髏の騎士」との対決シーンを演じたゾッド役の三宅は「一部では私一人で収録だったので、好き勝手にやらせて頂きましたが、今回は大塚さんと共演ということで、柄にもなく緊張して、喫茶店にいってエスプレッソとチーズケーキなんぞを頼んでしまいました。そうでもしないと落ち着かなくて」とゾッドという役からは想像もつかない愛らしい一面をのぞかせ、会場の大爆笑を誘った。大塚については「収録している声を聴いて、ぜってぇ、強いわ。あと、何十年したら、僕もこんな強さを出せる演技ができるのか、帰りの電車で考えちゃいました」と称賛を送っていた。

主題曲「Aria」を担当した平沢は「鷺巣詩郎さんの音楽が壮大かつ荘厳だったので、それに負けない曲を作ろうとがんばりました」とあいさつ。窪岡監督はこの「Aria」について「ベルセルクのゲームにサインという素晴らしい曲があり、その雰囲気でや思いつくことをいろいろとお願いしました。90秒の尺でというオーダーを対して、ピッタリ90秒の曲があがってきたのには、で職人の技を感じました」と絶賛。普段は無表情で売っている平沢も満更ではない雰囲気だったが、司会から「平沢さんがここからだと表情がわからないです」と振られると平沢は一歩前にでて、表情を普段の無表情なものにしたうえで「無表情がモットーです」と答え、会場の笑いを誘った。

『ベルセルク』は、20年以上に渡って連載される長大な作品問うこともあり、"黄金時代篇"以外の映像化について、窪岡は「この先について、監督からサーガプロジェクトとして動いていますが、今後についてはまだお話できることはありません。プロジェクトとして、企画は動いていますので、想像を働かせてください」と答え、映像化を期待させた。

(C) 三浦建太郎(スタジオ我画)・白泉社/BERSERK FILM PARTNERS

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