帝国データバンクは1月28日、全国の社長に関するデータを分析した調査結果を発表した。同調査は、約143万社の情報が収録された同社の企業概要ファイル「COSMOS2」から抽出した107万8633人の社長を対象に行われ、2012年の1年間における社長交代率や、社長の平均年齢、出身大学の傾向などがまとめられている。

発表によると、2012年の社長交代率は3.61%で、1990年以降で最低の数値となった。交代率は2010年に4%台を下回ってから、3年連続で減少傾向が続いている。

社長交代率の推移(発表資料より)

社長の平均年齢は58.7歳になっており、1990年からの高齢化傾向が継続する結果になった。1990年と2012年の平均年齢を売上規模別に比較すると、「1億円未満」では6.9歳、「10億円未満」では4.1歳、「50億円未満」では2.2歳、「100億円未満」では1.7歳平均年齢が上昇しており、売上規模の小さい中小企業ほど社長の高齢化が進んでいることがわかる。

社長の平均年齢の推移(発表資料より)

社長の出身大学をまとめたランキングをみると、社長の数が最も多い大学は「日本大学」で、2万3402人という結果。以下、「慶應義塾大学」の1万2273人、「早稲田大学」の1万1534人などと続く。日本大学は、1983年から2011年まで、29年連続でトップとなっている。

出身大学別の社長数ランキング(発表資料より)