カナダCorporate Knightsは1月23日(スイス時間)、再生可能エネルギーの利用など持続性の高い企業を評価する「Global 100 Most Sustainable Corporations in the World(Global 100)」を発表した。首位はベルギーの素材メーカーUmicore。日本企業は大和ハウス工業が23位でランクイン、合計4社が選ばれた。

Global 100は、企業の持続性に関する情報の公開、財務状態、製品の種類などを基に絞り込んだ企業を、各業種専用のKPIを利用して同じ業種の企業と比較してランク付けしたもの。

KPIには、売上高をそれぞれの消費量や排出量で割ったエネルギー生産性、二酸化炭素生産性、水生産性、廃棄物生産性などが用いられている。およそ4000社の企業から最終的に350社に絞り込み、Bloombergからの情報とともに、直接データを収集して評価したという。Corporate Knightsは独立系メディア・投資リサーチ企業。スイス・ダボスで開催される現地で開催されている世界経済フォーラム(World Economic Forum)の年次総会で、2005年よりGlobal 100を発表している。

上位5社は、Umicore、化粧品のNatura Cosmeticos(ブラジル)、エネルギーのStatoil(ノルウェー)とNeste Oil(フィンランド)、医薬品のNovo Nordisk(デンマーク)。

日本企業としては、23位の大和ハウスのほか、エーザイが63位、リコーが93位、NECが95位に入っている。前回入っていたトヨタ自動車、日立化成、三菱重工業などは、今年は選ばれなかった。合計のランクイン社数は4社となり、昨年の13社から大きく減少した。

なお、日本は2011年は19社でトップ、2012年の13社は2位だった。今年の上位5カ国は、10社ランクインしたカナダと米国、それに9社のオーストラリア、英国、フランスとなった。

今年のGlobal 100に選ばれた100社合計の売上高は3兆ドル、これは世界のGDPの4.5%に相当するという。