パナソニックは1月24日、マンションなどでも手軽に設置できるドラム式洗濯乾燥機「プチドラム」シリーズ3機種を発表した。ラインナップは、プチドラムとしては初めてのヒートポンプモデルとなる「NA-VH300L」、ナイトカラーシリーズの「NA-VD220L」、そして「NA-VD120L」の3モデルだ。発売は3月15日。価格はオープンで、推定市場価格は、NA-VH300が190,000円前後、NA-VD220Lが160,000円前後、NA-VD120Lが150,000円前後となっている。

プチドラム初のヒートポンプモデル「NA-VH300L」

ヒートポンプ乾燥のプチドラム「NA-VH300L」

ドラム式洗濯機では、乾燥時にヒーターを使用するのかヒートポンプを使用するのかによって消費電力に大きな差がでる。ドラム式洗濯機は、いずれにせよ高価な買い物なので、どうせなら、より消費電力を抑えられるヒートポンプ式を選択したいという声が多いが、従来より同社のドラム式洗濯機に使われているヒートポンプユニットは、プチドラムの幅60cm×奥行き60cmというサイズには、収まらなかった。

そこでパナソニックでは、通常のサイズのドラム式洗濯機に使用されているヒートポンプユニットの約2/3の体積の「小型ヒートポンプユニット」を新開発。このユニットの搭載によって、節電性能だけでなく節水能力も向上している。洗濯~乾燥の消費電力量は1,200Whで、標準使用水量は56Lだ。プチドラムの従来機「NA-VD110L」では、それぞれ1,680Wh/95Lだった。

ヒートポンプユニットは、本体の底面に配置されている。その分、従来のプチドラムに比べると、920mmから980mmへと高くなっているが、これは縦型洗濯機とほぼ同じ高さだ。これにより、衣類の投入口は6cm高くなっており、取り出しやすさは向上している。

本体サイズに大きな変化はないが、洗濯プログラムの見直しと、ヒートポンプによる乾燥効率の向上によって、洗濯容量は従来の6kgから7kgへ、乾燥容量は3kgから3.5kgへ増加している。

「お急ぎコース」を搭載したヒーター乾燥タイプのプチドラム

ナイトカラーシリーズのプチドラム「NA-VD220L」(左)と、プチドラムの標準モデル「NA-VD120L」

洗濯乾燥機は便利だが、やはり時間がかかるという声も多い。NA-VD220LとNA-VD120Lでは、新たに「お急ぎコース」を採用。1kgまでの衣類を、洗濯~脱水ならば30分、洗濯~乾燥まででも約120分で仕上げることができる。それ以外の点に関しては、従来機「NA-VD220L」「NA-VD120L」を蹈襲している。

型番 NA-VH300L NA-VD220L NA-VD120L
乾燥方式 ヒートポンプ式 ヒーター式
容量 洗濯7kg/乾燥3.5kg 洗濯6kg/乾燥3kg
定格消費電力(洗濯~乾燥) 2.1,200Wh 1,680Wh
運転音(洗濯時/脱水時/乾燥時) 32dB/43dB/45dB 31dB/41dB/44dB 32dB/42dB/45dB
本体寸法(ホース含まず) W596×D595×H980mm W596×D595×H920mm
外径寸法(ホース含む) W633×D595×H1,023mm W633×D595×H963mm
重量 79kg 72kg