ジャストシステムは、医療機関向けの日本語入力システム「ATOK Medical for Windows」を、2月28日より発売すると発表した。価格は、7,000円(税別)/1ライセンス。また、医療関連用語46万語を収録した「医学辞書2013 for ATOK」も同時発売する。こちらの価格は、6,000円(税別)/1ライセンスとなっている。

「ATOK Medical」では、電子カルテシステムへのログイン・ログアウトと連携して、各医療従事者のユーザー辞書や設定などのデータをダウンロード・アップロードできる「ローミングツール」を搭載。これにより、医療従事者は、いずれの端末を使った場合でも自分の使い慣れた入力環境を利用できるようになる。

また、システム管理者向けに導入やメンテナンス作業を支援するツールを提供し、蓄積されたユーザー辞書の移行などをより簡単に行えるよう支援する。

そのほか、ATOKのメニューや設定項目を必要最小限の表示にした、医療用のメニューを用意するほか、「医学辞書2013 for ATOK」とともに利用することで、難しい医療用語も誤りなく入力できるようになるという。

医療用のメニューと切り替え可能

また、最初の数文字を入力するだけで医療用語や病名などの入力が可能になる省入力データを収録しており、入力の時間や手間を削減できるほか、医療情報システム開発センターが提供する標準病名マスターに従い、変換時に標準病名であることを表示し、表記方法がいくつかある場合には、日本医学会医学用語管理委員会が「標準的」としている表記に「推奨表記」の単語コメントをつけて提示する

「医学辞書2013 for ATOK」との連携

なお、「医学辞書2013 for ATOK」は法人向けのATOKでのみ利用でき、変換については、「ATOK Medical」で利用した場合とで違いはないという。