テクトロニクス社は、Android搭載スマートフォン用に3種類のオシロスコープ・アプリケーションを開発し、Google Playストア上で無償で提供を開始したことを発表した。

1つ目のアプリは「Tektronix Oscillo Connect」で、オシロスコープをネットに接続することにより、スマートフォンを使用してリモートで波形観測、測定することを可能とする。チャンネル設定、測定は独立に設定でき、Run/Stop、Singleなどの操作も行えるほか、波形のポジション、スケール設定も、スマートフォンからローカルに設定することが可能だ。

2つ目のアプリは「Tektronix Oscillo Analyzer」で、エンジニアがワークステーションから離れている状態、あるいは出先などの場合でも、同社がサポートするCSV波形ファイルの観測、読み込んだ波形の測定を行うことができるようになるというもの。Android搭載デバイスのメモリ・カードにCSVファイルを読み込むと、スクロール、ズーム機能を使用して簡単に波形を観測することが可能となる。対応可能な最大波形長は100kポイントとなっている。

3つ目のアプリは「Tektronix Oscillo Triggevent」で、フェイルや測定値が設定を超えるなどの、あらかじめ設定したイベントでユーザのAndroid搭載デバイスに直接通知することを可能とするというもの。これにより、長時間のテストを含むアプリケーションにおいて、オシロスコープの反応を待っていたり、定期的にチェックする必要がなくなるという。

Oscillo Connectのスクリーンショット

Oscillo Analyzerのスクリーンショット

Oscillo Triggeventのスクリーンショット