Maxim Integratedは、ユーティリティメーター用SoCを必要とせずに、既存設計用の簡易で実用的な計測および診断機能を提供する1チップエネルギー測定サブシステムとして単相エネルギー測定プロセッサ「78M6610+PSU/78M6610+LMU」を発表した。

78M6610+PSUはデータセンター、サーバ、およびテレコム/データ通信機器のリアルタイム監視向けに設計されたもので、一方の78M6610+LMUは白物家電、スマートプラグ、EVチャージャ、およびソーラーインバータなどのアプリケーション向けの汎用ソリューションとなっている。

いずれも負荷電流およびパワーダウンモードの全ダイナミックレンジで実用的な検出機能を提供していながらも、内蔵のRC発振器と低ボーレートのシリアルインタフェースにより水晶を不要とするほか、追加で必要であったマイコンを不要にすることができることから、設計コストの削減と開発期間の短縮が可能である。そのため同社では、すでに存在している従来設計に簡単にエネルギーメーターを追加することができるようになるほか、プロセッサの柔軟な測定およびホストインタフェースによって、任意のシステムへの容易な集積化が可能になると説明している。

なお、78M6610+PSUは24ピンQFNおよび16ピンTSSOPパッケージですでにサンプル出荷を開始しているほか、78M6610+LMUも24ピンQFNパッケージでサンプル出荷を開始している。また、サンプルの単価単価は1.99ドル(1000個以上)からとなっている。

78M6610+LMUおよび78M6610+PSUのパッケージイメージ