日本ユニシスと日本テラデータは1月9日、ビッグデータ分析向けソリューション「Teradata Aster」の販売代理店契約を締結したと発表した。同契約の締結は、日本ユニシスがTeradata Partner Network加入の国内再販代理店の中で初となる。

Teradata Asterは、並列処理で稼働する、リレーショナル・データベースとMapReduce技術を統合したビッグデータ分析に最適なプラットフォームで、独自技術Aster SQL-MapReduceを使用することで、従来のSQL文に精通した技術者が簡単にビッグデータにアクセスできるようになる。

また、Teradata AsterではMapReduce処理の関数としてプレパッケージ化された50以上の関数を「Aster MapReduce Analytics Portfolio」として提供。分析ユーザーはこれら関数をSQL内にて呼び出すことにより、簡単にMapReduce処理を実行できる。

さらに、オープンソースベースの分散フレームワークであるHadoopとの統合・相互連携を実現するAster SQL-Hモジュールも利用できる。

「Teradata Aster」位置づけ

日本ユニシスは、契約の締結にともない顧客向けの提供活動を本格的に開始し、Teradata Asterソリューションを構成するソフトウェア製品の「Asterデータベース」および関数群「Aster MapReduce Analytics Portfolio」、そしてこれらソフトウェア製品をあらかじめインストールして提供されるアプライアンス製品「Teradata Aster MapReduce Appliance」などすべてのTeradata Asterソリューションの販売を開始。さらに、導入・保守サービスを、顧客企業へワンストップで提供。日本テラデータは共同マーケティング活動、日本ユニシスの営業および導入・保守サービスを支援する。

これにより、顧客企業は動作保証された構成での迅速なTeradata Asterソリューションの導入が可能となり、早期にビッグデータ分析基盤を立ち上げることが可能となる。

Asterデータベースの価格は700万円(税別) から。

日本ユニシスは、金融機関における実店舗やWebサイトなど複数チャネル間での詳細な顧客行動分析、製造業におけるセンサーログ分析、流通業におけるソーシャルメディアおよび顧客分析などを中心に、今後3年間でTeradata Asterソリューションの販売、保守、導入支援サービスなどで20億円の売上げを目指す。